デザイナーのための Adobe Firefly 完全ガイド Photoshop+Illustrator+Web

デザイナーのための Adobe Firefly 完全ガイド Photoshop+Illustrator+Web の表紙
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著者:
吉岡 豊(ヨシオカユタカ)
出版社:
エムディエヌコーポレーション
出版日:
2023年11月27日頃
ISBN:
9784295206248
在庫:
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書籍紹介

すべてのクリエーターの未来を変革する「Firefly」遂に登場! Photoshop、Illustrator、Firefly Web 版の「いまできること」を完全解説!

技書の森解説

Adobe の生成 AI「Firefly」を、Web 版の単体サービスとしてだけでなく、Photoshop / Illustrator / Adobe Express に組み込まれた機能として作例つきで解説する入門ガイドが、『デザイナーのための Adobe Firefly 完全ガイド Photoshop+Illustrator+Web』 (吉岡豊 著、エムディエヌコーポレーション発行 / インプレス発売、2023 年 11 月刊) です。書店掲載の書誌 (出版社提供) の内容説明は「すべてのクリエーターの未来を変革する「Firefly」遂に登場! Photoshop、Illustrator、Firefly Web 版の「いまできること」を完全解説!」と本書を紹介しています。著者の吉岡豊氏は、刊行時点の著者紹介では Studio Nomade 主宰、IT 系のテクニカルライターと記されています。

全 5 章の構成、Web 版から Adobe Express まで

構成は全 5 章で、章ごとに Firefly を使う場所が変わります。第 1 章「Adobe の生成 AI「Firefly」の概要」は「生成 AI ってなんだ?」という節から始まり、Adobe Firefly を正しく知ること、Adobe Firefly でできることを整理する導入です。第 2 章「Firefly Web 版」では Web 版の機能を体感したあと、テキストからの画像生成、写真を思い通りに加工する作業、オリジナルのロゴ、アートワークのカラーバリエーションの作成を順に手がけます。第 3 章「Photoshop×Firefly」には「背景を変えてみよう」「余分なものを削除して楽しい写真にしてみよう」「画像を拡張して作品の世界を広げよう」「「生成塗りつぶし」をフィルターのように使ってみよう」と、写真編集の定番作業に生成機能を差し込む節が並びます。第 4 章「Illustrator×Firefly」はテキストからのベクター画像生成とパターン生成、カラーバリエーションの作成、配色を自分好みに編集する節で構成され、第 5 章「Adobe Express×Firefly」ではイメージ通りのチラシと、生成画像を使ったプロフィールカバーを作ります。

生成塗りつぶしとベクター生成、既存ツールに溶け込む生成 AI の背景

文章や画像を新たに作り出す 生成 AI は、AI の応用の中でも制作の現場へ直接入ってきた技術です。画像を作る使い方には、白紙の状態からテキストの指示で画像を生成する方法と、すでにある画像の一部だけを描き直したり、外側を描き足したりする方法があります。デザインの実務で効き目が大きいのは後者です。写真から不要な物を消す、被写体を残して背景だけを差し替える、トリミングで足りなくなった余白を描き足すといった作業は、手作業のレタッチでは時間を要していました。画像の一部を選んで生成する方式なら、レイヤーやマスクで組み立てる既存の編集手順の延長線上で生成機能を扱えるため、別のサービスで作った素材を持ち込む場合と比べて制作フローの断絶が小さくなります。第 3 章の「余分なものを削除して楽しい写真にしてみよう」「画像を拡張して作品の世界を広げよう」という節題は、まさにこの使い方に当たります。一方、Illustrator の主戦場であるベクター画像は、ピクセルの集まりではなくパスと塗りで図形を表すため、拡大しても劣化せず、色や形を後から編集できます。テキストからベクター画像やパターンを生成し、カラーバリエーションや配色の編集へつなげる第 4 章の流れは、生成結果を完成品ではなく編集可能な素材として受け取る、ベクター特有の利点を前提にしています。

2023 年 11 月時点の Firefly を前提に読む注意点

本書の刊行は 2023 年 11 月で、内容説明にある「いまできること」はその時点の Firefly を指します。生成 AI を組み込んだサービスは機能の追加や画面の変更が短い間隔で行われる分野なので、本書の画面や手順が手元の環境とそのまま一致しない場面は想定しておく必要があります。利用条件や商用利用の可否のような外部要因は、本書の刊行後に変わり得るものとして Adobe の公式情報で確かめる前提で読むのが安全です。それでも本書の価値が薄れにくいのは、扱っているのが「どの作業に生成機能を差し込むと効くか」という制作フロー側の考え方だからです。背景の差し替えや不要物の削除、ベクターの生成と配色の編集といった作業の型は、機能名や画面が変わっても持ち越せます。

Photoshop / Illustrator の利用者で元が取れる人、向かない人

元が取れるのは、Photoshop や Illustrator、Adobe Express を日常的に使っていて、生成機能をどこから試せばよいか決めかねているデザイナーや制作担当者です。読み終えると、Web 版でのテキストからの画像生成と写真加工、Photoshop での背景の差し替えと不要物の削除と画像の拡張、Illustrator でのベクター画像やパターンの生成と配色の編集、Adobe Express でのチラシやプロフィールカバーの制作まで、一通りの作業を自分の手で再現できるようになります。第 1 章が「生成 AI ってなんだ?」から始まるため、生成 AI そのものに初めて触れる人でも入れる構成です。逆に、生成 AI のモデルの仕組みや学習の理論を知りたい人、Adobe 製品を使わない環境で画像生成を学びたい人には主題が合いません。Photoshop や Illustrator 自体が初めての人は、Web デザイン本の選び方 で扱うようなツールの教本を先に選び、基本操作を押さえてから本書に進むのが順序です。

生成 AI を試してはみたものの、実務で使う場面が見つからない段階で止まっている Adobe ユーザーにとって、ツール別 / 作業別に入口を示す本書は、次の制作案件で使える一手を具体的に増やしてくれる一冊です。

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