強い LLMO AI 検索で選ばれるためのマーケティングガイド(ツヨイエルエルエムオー エーアイケンサクデエラバレルタメノマーケティングガイド)
その他- 著者:
- 竹内渓太(タケウチケイタ)
- 出版社:
- エムディエヌコーポレーション
- 出版日:
- 2025年09月26日頃
- ISBN:
- 9784295208068
- 価格:
- ¥2,200
- 在庫:
- 1
- 判型:
- 単行本
なぜ注目されているか
書籍紹介
検証・分析にもとづく最新メソッド。検索は「調べる」から「対話する」へ! AI に“推される”商品・ブランドになれ!! LLMO 戦略の 3 つの要素ー CEP、KBF、RTB。タイプ別戦術ー検索連動型 AI & 対話型 AI。
技書の森解説
検索窓に語を打ち込んで一覧から選ぶ代わりに、AI に質問して返ってきた答えの中から商品やサービスを選ぶ。その場面で自社が挙げられる側に入るための考え方と手順を扱うのが『強い LLMO AI 検索で選ばれるためのマーケティングガイド』 (竹内渓太 著、エムディエヌコーポレーション、2025 年 9 月刊) です。書名の LLMO は副題が示すとおり AI 検索で選ばれることを目指す取り組みを指し、版元の内容説明は検索が「調べる」から「対話する」へ移る変化を出発点に、AI に推される商品やブランドになることを目標に掲げています。内容説明ではさらに、LLMO 戦略の 3 つの要素として CEP、KBF、RTB を挙げ、戦術を検索連動型 AI と対話型 AI のタイプ別に分けると述べています。
目次 6 項目の流れ、購買行動の変化から KPI 設計と実践へ
書店掲載の書誌 (出版社提供) にある目次は 6 項目で、1 から 6 の番号で並びます。「AI が変える検索と購買行動」 (1) で前提となる行動の変化を押さえ、「LLMO の基本を知る」 (2) で用語と考え方を整え、「LLMO の戦略を策定する」 (3) と「LLMO の KPI を設計する」 (4) で戦略と測り方を決め、「LLMO の戦術を組み立てる」 (5) と「LLMO 実践ガイド」 (6) で施策に落とす流れです。戦略、KPI、戦術がそれぞれ独立した項目に分かれている並びは、施策を列挙する本ではなく、計画から測定、実行までの順序を意識した構成であることを示しています。
順位ではなく回答に含まれるかが問われる、AI 検索の仕組み
従来の検索エンジン最適化が相手にしてきたのは、クローラーが集めたページを索引化し、順位を付けて一覧で返す仕組みでした。利用者は一覧から自分でページを選ぶので、企業側の目標は上位に表示されることでした。AI 検索では、質問に対する答えを 生成 AI が文章として組み立て、その中で言及される商品やサービスは少数に絞られます。順位という連続的な尺度が、答えに含まれるか含まれないかという選別に置き換わるため、狙う対象も成果の測り方も変わります。露出の経路も 2 つに分かれます。モデルの学習データに自社の情報が含まれている場合と、回答を生成する時点で外部の情報を検索して取り込む 検索拡張生成 を通じて参照される場合で、前者は短期的に動かしにくく、後者は Web 上の記述の在り方が影響します。内容説明が戦術を検索連動型 AI と対話型 AI に分けているのは、同じ生成 AI でも検索との結びつき方が異なり、参照されるための条件が変わるためだと読めます。加えて、順位という共通の尺度が無い以上、何を成果として追うかを先に決めなければ施策の良し悪しを判断できません。目次に「LLMO の KPI を設計する」が独立した項目として置かれている意義はここにあります。
マーケティング担当者向けの前提知識と、向かない読者
国立国会図書館の件名は e マーケティングで、本書は技術書ではなくマーケティング実務の本として分類されています。書名と目次から見て想定される読み手は、自社の商品やブランドを AI の回答の中で選ばれる側に置きたいマーケティング担当者や Web 担当者で、従来の検索エンジン最適化の経験があれば、何が同じで何が違うかを対比しながら読み進められます。目次に見る限り実装や開発を扱う項目は無く、前提として必要なのは、自社の顧客が誰で、どんな場面で比較検討されるかを言葉にできることです。一方で、言語モデルの内部や検索エンジン側の処理を技術的に掘り下げたい人には、目次が戦略、KPI、戦術、実践というマーケティング側の語で構成されている点で期待とずれる可能性があります。また、生成 AI を組み込んだ検索サービスは機能の変化が速いため、個別のサービスの挙動については刊行時点 (2025 年 9 月) の状況を前提に読む必要があります。
検索連動型 AI や対話型 AI の答えに自社名が出てこない、あるいは競合ばかりが挙がる場面を目にして、何から手を付けるかを決めたい担当者にとって、戦略の要素、KPI、タイプ別の戦術という骨組みを一冊で持てることが本書のペイオフです。施策の目的と測り方を上司や顧客に説明する必要がある人、提案資料の背骨を作りたい代理店の担当者も、目次の順序をそのまま説明の順序に使えます。AI 検索への対応を手探りで始める前に、考える順番を先に手に入れておきたい人に向いた一冊です。
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