問題形成と問題解決の表紙

問題形成と問題解決(モンダイケイセイトモンダイカイケツ)

その他
著者:
神沼 靖子/丹羽 時彦(カミヌマ ヤスコ/ニワ トキヒコ)
出版社:
共立出版
出版日:
2005年02月28日頃
ISBN:
9784320121225
シリーズ:
ISJ2001対応 ISテキストシリーズ 1
在庫:
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書籍紹介

本書はこの IS カリキュラムのなかで、情報システム専門系のコア領域 (ほかには、参照領域 (自然・技術系) =限りなく CS 系に近い、情報システム専門系= IS にかかわる演習が中心、参照領域 (人文・社会系) =経営工学や情報倫理など) に位置する。
第 1 巻の本書では、情報システムの計画、モデリング、設計に取り組むために必要な前提知識として、「話す」、「確認する」、「意見を引き出す」、「意見をまとめる」能力を修得することを目指し、情報システムにおける問題解決とは何かを理解するために必要な基礎的な知識と概念を学ぶ。

1 部 問題の形成

1 章:問題と姿

2 章:状況の観察と情報収集

3 章:アイデア発想の技法

4 章:問題形成のプロセス

2 部 問題解決へのアプローチ
5 章:問題解決の姿

6 章:情報システム的な問題分析

7 章:モデル化

8 章:集団による問題の解決

3 部 ケーススタディ
9 章:日程と会場の選定問題

10 章:受付の待ち時間問題

11 章:お釣りの準備問題

12 章:観光経路の問題

13 章:シンポジウム企画のスコープ

技書の森解説

情報システムの仕事は、プログラムを書くはるか手前の「そもそも何が問題なのか」を定める段階から始まります。本書は、情報システム (IS) 教育のカリキュラム ISJ2001 に対応した「 IS テキストシリーズ」の第 1 巻として、その最上流を扱う教科書です。著者は神沼靖子氏と丹羽時彦氏、共立出版から 2005 年に刊行されました。

構成は三部立てです。第 1 部では状況の観察と情報収集、アイデア発想の技法を通じて問題を「形成」するプロセスを学び、第 2 部で問題分析やモデル化、集団による解決といったアプローチへ進みます。第 3 部は受付の待ち時間、お釣りの準備、観光経路の選定といった身近な題材のケーススタディです。目を引くのは、修得目標に「話す」「確認する」「意見を引き出す」「意見をまとめる」という対人の能力を掲げている点で、計算技術よりも合意形成と定式化の訓練に軸足があります。

プログラミングの経験は前提になっておらず、情報システム系の学部生が最初期に読む水準です。実務側から見れば、要件定義や業務分析でいきなり解決策に飛びつかず、問題を正しく立てる習慣を養うための訓練台にあたります。コードではなく問題そのものを扱う力を体系立てて積みたい人に適した、地味ながら息の長い主題の教科書です。

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