ソーシャルメディア・スタディーズ

ソーシャルメディアスタディーズ

ソーシャルメディア・スタディーズの表紙
ソフトウェア工学 / 設計
著者:
松井広志 / 岡本健(マツイヒロシ / オカモトタケシ)
出版社:
北樹出版
出版日:
2021年05月20日頃
ISBN:
9784779306617
在庫:
在庫あり
3(1 件 / 楽天ブックス)

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書籍紹介

ソーシャルメディアとは何か。その普及に伴い、コミュニケーションや社会のしくみはどのように変わってきたのか。ソーシャルメディアとネット社会を構造化して捉えるために、ソーシャルメディアの技術やアーキテクチャ、文化、実践の側面から論考し、現代社会の輪郭を描きだす。ゲーム・音楽・アートから、政治・経済・宗教まで多彩なトピックに照準し、1990 年代以降のアーキテクチャ / 文化 / 実践を読み解き課題と展望を示した、新たな形の社会が見えてくる意欲書。
序 ソーシャルメディアのコミュニケーションと社会……松井広志

第 1 部 ソーシャルメディアのプラットフォーム

1 ソーシャルメディアとフェイクニュース・デマ情報の拡散……佐藤 翔

2 動画視聴は自由な意志でなされているのか?……難波阿丹

3 小説投稿サイトがひらいた読書・創作・コミュニケーション……山中智省

4 ソーシャルメディアと現実空間を横断するあらたな「場所」……菊地映輝

第 2 部 ソーシャルメディアと文化

5 インターネットは音楽から何を奪ったか?……長崎励朗

6 ソーシャルゲームというメディア……松井広志

7 アニメ・マンガのソーシャルな体験……岡本 健

8 メディア・アート……村上泰介

9 YouTube におけるリアクターとエモ消費……町口哲生

第 3 部 ソーシャルメディアと政治・経済

10 プラットフォーム経済……宇田川敦史・藤嶋陽子

11 ネット炎上の政治学……伊藤昌亮

12 ソーシャルメディアが起こすフェミニズムの「波」……元橋利恵

13 ソーシャルメディアのなかの東京ジャーミイ……安田 慎

補 ソーシャルメディアの教育活用……松井広志・岡本 健

技書の森解説

ソーシャルメディアの普及によって、人のコミュニケーションと社会の仕組みはどう変わったのか。この問いを、技術とアーキテクチャ、文化、実践という側面から多くの研究者が分担して論じた論集が『ソーシャルメディア・スタディーズ』です。松井広志、岡本健 編著、北樹出版から 2021 年 5 月 20 日に発売されました。版元の紹介文は、ゲーム、音楽、アートから政治、経済、宗教までの多彩なトピックを取り上げ、1990 年代以降のアーキテクチャ、文化、実践を読み解いて課題と展望を示す本と説明しています。

プラットフォーム / 文化 / 政治経済の 3 部構成

目次は松井広志による序「ソーシャルメディアのコミュニケーションと社会」で始まり、3 部 13 章を経て、松井広志と岡本健による補「ソーシャルメディアの教育活用」で終わります。第 1 部「ソーシャルメディアのプラットフォーム」には「ソーシャルメディアとフェイクニュース・デマ情報の拡散」「動画視聴は自由な意志でなされているのか?」「小説投稿サイトがひらいた読書・創作・コミュニケーション」など 4 章が並びます。第 2 部「ソーシャルメディアと文化」は音楽、ソーシャルゲーム、アニメ・マンガ、メディア・アートを扱う章に「YouTube におけるリアクターとエモ消費」を加えた 5 章、第 3 部「ソーシャルメディアと政治・経済」は「プラットフォーム経済」「ネット炎上の政治学」「ソーシャルメディアが起こすフェミニズムの「波」」「ソーシャルメディアのなかの東京ジャーミイ」の 4 章です。目次に名前の載る執筆者は、編著者 2 名を含めて 14 名です。

設計の選び方が人の振る舞いを方向づけるという視点

ソーシャルメディアを技術の側から見ると、投稿の表示順、共有ボタンの位置、自動再生の有無、通知の出し方といった一つひとつの設計が、利用者が何を目にし、どう反応するかを大きく左右します。タイムラインの並びは時系列だけでなく、反応の多さや閲覧の傾向から順位をつける アルゴリズム で決まることが多く、真偽の確かめられていない情報でも反応が集まれば広く表示されるという構造が生まれます。動画サービスの推薦でも、視聴の履歴から好みを推定する 機械学習 の手法が使われることが多く、次に見る動画を利用者自身が選んでいるのか、仕組みに選ばされているのかの境目は見えにくくなります。社会学やメディア研究では、こうした設計がルールや法律とは別の形で人の行動を方向づけるものとして、アーキテクチャという語で論じられてきました。本書の紹介文は技術やアーキテクチャを文化や実践と並べて掲げ、第 1 部には「動画視聴は自由な意志でなされているのか?」と題した章があります。

社会科学の論集の範囲と、2021 年 5 月時点の事例

本書は社会科学の論集で、目次にプログラミングやシステムの実装を扱う章はありません。取り上げられるサービスや事例は、2021 年 5 月の刊行時点までのものです。

技術の解説書を求める人には目的が合いません。論考は序と補を除く 13 章で、プラットフォーム、文化、政治と経済の 3 部に分かれています。

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