エッジコンピューティング

ユーザーに近いエッジロケーションでコードを実行し、レイテンシを削減する技術

インフラパフォーマンス
エッジコンピューティング」の技術書を見る →

エッジコンピューティングとは

エッジコンピューティングは、ユーザーに近いエッジロケーション (PoP) でコードを実行し、レイテンシを削減する技術である。AWS のエッジコンピューティングは CloudFront Functions と Lambda@Edge が代表的で、2026 年 8 月時点では CloudFront Connection Functions も選択肢に加わっている。

オリジン vs エッジ

オリジンと エッジ の違いを図で示す。

従来 (オリジン処理):
  ユーザー (東京) → CloudFront → Lambda (ap-northeast-1) → レスポンス
  レイテンシ: 50ms

エッジ処理:
  ユーザー (東京) → CloudFront (東京エッジ) → レスポンス
  レイテンシ: 5ms

CloudFront Functions vs Lambda@Edge

CloudFront Functions と Lambda@Edge の違いを以下にまとめる。

観点CloudFront FunctionsLambda@Edge
実行場所全エッジ (400+)リージョナルエッジ (13)
実行時間サブミリ秒最大 30 秒
メモリ2 MB128 MB (ビューアーイベント) / 最大 10,240 MB (オリジンイベント)
ネットワーク外部への通信はできない他の API や DB を呼び出せる
料金$0.10/100 万リクエストLambda 料金
用途ヘッダー操作、リダイレクト、トークン検証外部 API 連携、画像変換

CloudFront Functions の例

CloudFront Functions の例を示す。

// URL のリライト: /about → /about.html
function handler(event) {
  const request = event.request;
  const uri = request.uri;
  if (uri.endsWith('/')) {
    request.uri += 'index.html';
  } else if (!uri.includes('.')) {
    request.uri += '.html';
  }
  return request;
}

エッジのユースケース

CloudFront Functions は URL リライト、リダイレクト、A/B テスト、地理的ルーティング、コード内に鍵を持てる範囲での JWT 検証など軽量な処理に適する。Lambda@Edge は外部の認証サーバーやデータベースへの問い合わせを伴う認可、画像最適化など、ネットワークアクセスや長い実行時間が必要な処理に使う。

エッジの制約

CloudFront Functions で実行できる処理量は compute utilization という指標で厳しく制限され、実行時間はサブミリ秒級になる。ネットワークアクセスもできないため、重い処理はオリジンで実行するか Lambda@Edge を使う。Lambda@Edge はデプロイが遅いため、軽量な処理には CloudFront Functions を優先する。

エッジコンピューティングについては関連書籍でも詳しく扱われている。

この記事は役に立ちましたか?

関連用語

関連する記事