Elixir
高い並行性と耐障害性を持つ関数型言語。大量接続を捌くシステムに向く
Elixir とは
Elixir (エリクサー) は、高い並行性と耐障害性を特徴とする関数型プログラミング言語だ。長年通信システムを支えてきた Erlang の実行基盤 (BEAM) の上に構築されており、Ruby に影響を受けた親しみやすい構文を持つ。多数の同時接続を安定して捌く必要があるシステムで強みを発揮する。
際立つ特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 並行処理 | 軽量プロセスを大量に動かせる |
| 耐障害性 | 一部が落ちても全体を守る設計思想 |
| 関数型 | データを書き換えず変換していく |
| 親しみやすい構文 | Ruby ライクで読みやすい |
特に「一部のプロセスが落ちても、監視役が再起動して全体は動き続ける」という耐障害性の思想 (let it crash) は、Erlang から受け継いだ大きな強みだ。
どこで使われるか
Elixir は、チャット・通知・リアルタイム通信など、多数のユーザーが同時につながるサービスで採用される。Web フレームワーク Phoenix と組み合わせることで、高い同時接続性能を持つ Web アプリを構築できる。「大量の同時接続を、少ない資源で安定して捌く」という要件に対する有力な選択肢になる。
採用時の注意点
Elixir は強力だが、関数型のパラダイムは手続き型・オブジェクト指向に慣れた開発者にとって発想の転換が要る。データを書き換えず常に新しい値を作る考え方や、プロセスベースの並行モデルは、最初は戸惑いやすい。また、利用者人口は主要言語より少なく、ライブラリや求人の選択肢も限られる。並行性・耐障害性が本当に必要な要件かを見極めたうえで採用したい。
学習には関連書籍が役立つ。
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