本の「はじめに」は読み飛ばさないで

1 分で読めます
入門読書術技術書

この記事は約 3 分で読めます。

「はじめに」を飛ばす人は多い

本を買ったら、すぐに第 1 章から読み始めたくなります。「はじめに」なんて挨拶みたいなものでしょ、と飛ばしてしまう。気持ちはわかりますが、これはもったいないです。

「はじめに」には、本を読む上で知っておくべき大事な情報が書いてあります。

「はじめに」に書いてあること

この本は誰のために書かれたか

プログラミング未経験の方を対象としています」「実務経験 1 年以上の方を想定しています」。この一文を読むだけで、自分に合った本かどうかがわかります。

レベルが合っていない本で挫折したとき、原因は本の出来ではなく選び方にあることが多いです。想定読者の記述を先に読んでおけば、その取り違えは読み始める前に気づけます。

ただし、想定読者に触れず本の魅力だけを語る「はじめに」もあります。その場合は前提知識の記述や第 1 章の書き出しで補って判断します。翻訳書では訳者によるまえがきと原著の序文が別に置かれていることがあり、対象読者が書かれているのは後者のほうです。

本の読み方の案内

「最初から順番に読んでください」「興味のある章から読んで構いません」。著者が想定している読み方が書いてあります。順番に読む前提の本を拾い読みすると前の章で説明した用語が説明なしで出てきますし、逆に辞書的に使える本を頭から通読すると余計に時間がかかります。どちらの型かは「はじめに」で見分けられます。

必要な準備

プログラミングの入門書の「はじめに」には、「この本を読むには Python 3.10 以上が必要です」「Windows と Mac の両方に対応しています」といった環境の情報が書いてあります。読み始めてから「自分のパソコンでは動かない」と気づくより、先に確認しておくほうがずっといいです。

たった 5 分の投資

「はじめに」は 2〜5 ページ程度。読むのに 5 分もかかりません。この 5 分で、その本が誰に向けて書かれ、どう読むことを想定し、何を用意すべきかがわかります。読み始めてから引き返す手間はそれだけで減ります。

関連記事

まとめ

本を開いたら、まず「はじめに」を読みましょう。対象読者、読み方、必要な準備。この 3 つを確認しておけば、読む順番に迷わず、環境の不足で途中で止まることも減ります。書かれていない項目がある本なら、それも「はじめに」を読んで初めてわかることです。

共有:Xはてブ

この記事は役に立ちましたか?

関連用語

関連記事

技術書の「はじめに」だけで良書を見抜く - 立ち読み 3 分の選書術

書店で技術書の「はじめに」を 3 分読むだけで、その本が自分に合うかどうかを判断できます。チェックすべき 5 つのポイントを紹介します。

本屋のプログラミングコーナーの歩き方

本屋のプログラミング書コーナーに行くと、棚いっぱいの本に圧倒されます。どこを見ればいいか、どう選べばいいかを初心者向けに案内します。

目次だけで本の内容がわかる - 技術書を買う前の目次チェック術

書店で技術書を手に取ったらまず目次を読もう。順番に読む本か引く本かの見分け方、章ごとの分量の読み取り方、そして目次だけでは判断できない前提知識をどう補うかまで解説。

技術書の速読術 - 必要な情報を素早く見つける読み方

技術書の速読は「文字を速く読む」ことではなく「読まなくていい部分を見極めて飛ばす」こと。目的別の読み方と速読の 5 ステップを紹介します。

技術書の読み方入門 - 最初の 1 冊を挫折せずに読み切るコツ

技術書を挫折せずに読み切るための具体的なテクニックと、「全部読まなくていい」というマインドセットを紹介します。

技術書を読む前に知っておきたい前提知識の調べ方

技術書を開いて「何が書いてあるかわからない」と感じたとき、足りない前提知識を効率的に補う方法を解説します。挫折を防ぐ事前準備のコツ。