マンガで学ぶプログラミングはアリなのか

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入門選書技術書

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マンガ本は「ズル」じゃない

書店の入門書の棚には、「マンガでわかる」と冠したプログラミングやデータベースの解説書が並んでいます。こういう本を見て、「マンガで勉強するなんてズルじゃないの?」と思う人がいるかもしれません。

結論から言うと、ズルかどうかを気にする必要はありません。大事なのはどの形式で読んだかではなく、読み終えたあとに何が残ったかです。その意味で、マンガ形式は最初の一歩の有力な選択肢になります。

マンガ本の強み

とにかく読みやすい

文字だけの本は、開いた瞬間に「うっ」となることがあります。マンガ本はキャラクターが会話しながら説明してくれるので、読み始めるハードルが圧倒的に低いです。

「本を読むのが苦手」という人でも、マンガなら最後のページまでたどり着けることがあります。まず読み終えられるかどうかは、内容の深さとは別に効いてくる条件です。

全体像がつかめる

マンガ本は、細かい文法やコードの書き方よりも、「プログラミングってこういうものなんだ」という全体像を伝えることに力を入れています。

木を 1 本ずつ見る前に、森の全体を見渡す。マンガ本はこの「森を見る」役割を果たしてくれます。

挫折しにくい

ストーリーがあるので、「続きが気になる」という気持ちで読み進められます。文字だけの本で途中で止まってしまった人でも、マンガ本なら最後まで進めたという人はいます。

ただし、この読みやすさには裏側があります。続きが気になって進む力は物語への興味から来ているので、読み終えたときに頭に残っているのが登場人物のやり取りだけ、ということも起こります。読み終えたら本を閉じて、扱われていた概念を自分の言葉で 2 つか 3 つ挙げてみると、どこまで残ったかがその場でわかります。

マンガ本の弱み

深い知識は得られない

マンガ本は全体像を伝えることが目的なので、1 つ 1 つのトピックの説明は浅めです。「変数とは何か」はわかっても、「変数をどう使いこなすか」までは学べないことが多いです。

コードを書く練習が少ない

マンガ形式のプログラミング本は、読むことが中心で、手を動かす練習が少ない傾向があります。プログラミングは実際にコードを書かないと身につかないので、マンガ本だけでは不十分です。

本ごとの作りの差が大きい

「マンガ」と付いていても、中身の作りは本によってかなり違います。全編がコマ割りで進む本、章の導入だけマンガで本体は文字の解説という本、会話形式の図解が主体の本が、同じ棚に並んでいます。買う前に試し読みで数十ページめくり、自分が期待している比率になっているかを見ておくと外しにくくなります。

刊行年も見ておきたいところです。入門書は中身をほぼ変えずに長く増刷されることがあり、画面の見た目や言語・ツールのバージョンが手元の環境と噛み合わないことがあります。

マンガ本の正しい使い方

1 冊目に読む

マンガ本は「1 冊目の本」として最適です。全体像をつかんでから、文字中心の入門書に進む。この順番だと、入門書に出てくる用語が初見でなくなるので、読み進めるときの負担が下がります。

いきなり分厚い入門書に挑んで途中で止まってしまうくらいなら、マンガ本で助走をつけてから入門書に進むほうが、遠回りに見えて先に進めます。

復習に使う

入門書を読んでいて「あれ、この概念なんだっけ」と思ったとき、マンガ本に戻って確認する使い方もあります。マンガ本のシンプルな説明が、記憶の整理に役立ちます。

マンガ本で終わらせない

マンガ本を読んで「プログラミングわかった!」と思うのは早いです。マンガ本は入口であって、ゴールではありません。

マンガ本で全体像をつかんだら、次は実際にコードを書く練習ができる入門書に進みましょう。マンガ本で得た「なんとなくの理解」は、手を動かす段階になって初めて輪郭がはっきりします。

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まとめ

マンガで学ぶプログラミングは、最初の一歩として大いにアリです。読みやすく、全体像がつかめ、挫折しにくい。ただし、マンガ本だけで完結させず、次の 1 冊に進むことが大切です。マンガ本は助走、入門書が本番です。

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