本に書いてあることが古くても学べることはある

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入門読書術技術書

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「その本、情報が古いよ」と言われたら

プログラミングの本を読んでいると、「その本は 3 年前の本だから情報が古い」と言われることがあります。確かに、プログラミングの世界は変化が速いです。でも、本の内容がすべて古くなるわけではありません。

古くなるもの、古くならないもの

古くなるもの

画面の見た目 (UI) やインストール手順は、すぐに変わります。「この画面でこのボタンをクリック」と書いてあっても、今の画面にはそのボタンがないことがあります。

特定のバージョンに依存した書き方も古くなります。「Python 2 ではこう書く」という情報も同じです。Python 2 は 2020 年 1 月にサポートが終了しているので、その書き方をそのまま Python 3 に持ち込んでも動きません。

古くならないもの

プログラミングの考え方は、言語やツールが入れ替わっても残ります。「変数とは何か」「ループとは何か」「関数を使うと便利な理由」。これらの基本概念は、10 年前の本に書いてあっても、今の言語に読み替えられます。変わるのは書き方の表記だけで、なぜそう書くのかという骨格は同じだからです。

つまり本の価値は出版年で決まるのではなく、その本が何を説明している本かで決まります。

設計の原則やアルゴリズムの考え方も同様です。「コードを読みやすく書く」「処理を小さく分ける」といった原則は、プログラミング言語が変わっても有効です。

古い本を読むときの注意点

コードをそのまま打ち込んでも動かないことがあります。そんなときは、エラーメッセージを検索して、今のバージョンでの書き方を調べましょう。考え方は本から学び、具体的な書き方は検索で補う。この組み合わせが効果的です。

動かない古さより、動いてしまう古さに気をつける

打ち込んで動かなければ、そこが古いことに自分で気づけます。厄介なのは、書いてあるとおりに書けば動いてしまうのに、今では避けるべき作法になっている箇所です。パスワードの保存方法、外部から受け取った値の扱い方、通信の暗号化。この種の記述は、当時は標準的な書き方だったものが、その後に起きた事故を受けて推奨が入れ替わっていることがあります。動いたから正しい、とは判断できません。

セキュリティや認証にかかわる手順が出てきたら、本の記述だけで完結させず、その言語やフレームワークの現在の公式ドキュメントで同じ操作を確認してください。ここは検索で見つけた個人の記事ではなく、公式の記述に当たる価値があります。

表紙にバージョン番号がある本は読み方が違う

書名や表紙に「◯◯ 3.x 対応」のようにバージョンが入っている本は、そのバージョンの操作手順書として書かれています。考え方の本と同じつもりで読むと、設定項目名やコマンドの食い違いに延々とつまずきます。この型の本は、手元の環境をその本のバージョンに合わせるか、新版に乗り換えるかを先に決めたほうが早く終わります。

どちらの型かは目次で見分けられます。章立てが操作の順番で並んでいれば手順書型、考え方や設計の単位で並んでいれば考え方型です。

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まとめ

本の情報には「古くなるもの」と「古くならないもの」があります。画面や手順は古くなりますが、考え方や原則は残ります。古い本でも、考え方の部分は今でも十分に学べます。気をつけるのは動かない箇所ではなく、動いてしまうのに今では避けるべき作法になっている箇所です。そこだけ公式ドキュメントで裏を取れば、古い本は使えます。

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