「第 3 章の壁」を越える方法 - 途中で止まる理由と 4 つの対処
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なぜ第 3 章で止まるのか
本を買って、意気込んで読み始める。第 1 章は面白い。第 2 章も何とかついていける。しかし第 3 章に入ったあたりで、急に読む気がなくなる。本にしおりを挟んだまま、二度と開かない。
決まった呼び名はありませんが、この記事では「第 3 章の壁」と呼びます。止まったのが意志の弱さのせいだとは限りません。本の作り方の側に、その場所で止まりやすくなる理由があります。
第 3 章の壁が発生する 3 つの原因
1. 新奇性の消失
第 1 章は新しいテーマとの出会いです。知らなかった概念に触れる興奮があり、読書のモチベーションが高い状態です。第 2 章でもまだ新鮮さが残っています。
しかし読み進めるうちに、テーマそのものの新しさは薄れます。「だいたいわかった」という感覚が生まれ、続きを読む動機が弱くなります。やっかいなのは、この感覚が理解の深さとは別に出てくることです。用語に見覚えがあるだけの段階でも「知っている」と感じます。本を閉じて、第 1〜2 章の内容を声に出して説明してみてください。感覚と実際の差はすぐわかります。
2. 抽象度の上昇
導入で具体的な例を見せ、そのあとで概念や原則の説明に入る構成の本は珍しくありません。具体例は読んでいるだけで絵が浮かびますが、原則の説明はそうはいきません。自分が知っている例に当てはめながら読む必要があります。
つまり、同じ 10 ページでも読むのにかかる手間が急に増えます。増えたのは手間なのに、感じ方のほうは「面白くなくなった」に変わります。ページが進まなくなったときは、興味が薄れたのか、読み方を切り替えていないだけなのかを分けて考えてみてください。
3. 蓄積された未消化の疑問
第 1〜2 章を読む中で、小さな疑問が少しずつ蓄積しています。「この用語の正確な意味は?」「この例は本当に正しいのか?」。1 つ 1 つは些細ですが、放っておくと数がたまります。どこかで、個別の疑問ではなく「もうわからない」というひとまとめの感覚に変わります。こうなると、どこがわからないのかを自分でも指し示せません。読み返す場所も決められないので、本を閉じる以外にやることがなくなります。
壁を越える 4 つの戦略
戦略 1: 第 3 章を飛ばす
いちばん簡単な方法です。第 3 章で詰まったら、いったん第 4 章に進んでみてください。次の章を読んだ後に戻ると、文脈が増えた分だけ読みやすくなっていることがあります。
ただし、飛ばせるかどうかは本によります。章の冒頭に「前章で作ったものを使います」と書かれている本や、1 つのサンプルを章をまたいで育てていく本では、飛ばした先も読めません。目次と各章の最初の数行を先に見て、独立した話題が並んでいるのか、1 本の流れになっているのかを確かめてから決めます。流れになっている本なら、飛ばすかわりに次の戦略 2 か 3 へ切り替えたほうが早いです。
戦略 2: 第 3 章だけ別の本で読む
同じテーマの別の本で、第 3 章に相当する内容を読みます。著者が違えば説明の仕方も違います。A の本で理解できなかった概念が、B の本の説明で腑に落ちることは珍しくありません。
戦略 3: 第 3 章の前に手を動かす
第 1〜2 章で学んだ内容を、第 3 章に入る前に実際にコードで試します。先に手を動かしておくと、抽象的な説明を読むときに当てはめる先ができます。「この原則は、あのとき書いたあのコードの話だ」と結びつけられるかどうかで、同じ文章の読みやすさが変わります。
戦略 4: 未消化の疑問を書き出す
第 3 章に入る前に、それまでに感じた疑問をすべて書き出します。書き出すだけで、頭の中のモヤモヤが整理されます。書き出した疑問の中には、第 3 章以降で解消されるものも多いはずです。「この疑問は後で解消されるかもしれない」と認識するだけで、読み進める余裕が生まれます。
第 3 章の壁は「成長の入口」
壁を感じた場所は、本の内容が自分の手持ちを超え始めた場所でもあります。楽に読めていた間は、知っていることの確認をしていただけかもしれません。
そこで一度、目次に戻ってみてください。その本を買う決め手になった内容は、どのあたりの章に書かれているでしょうか。止まった場所より先にあるなら、そこまでは進む価値があります。手前で終わっているなら、その本の役目はもう果たされていて、閉じてしまってかまいません。
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まとめ
第 3 章あたりで止まるのは、テーマの新しさが薄れること、説明の抽象度が上がること、小さな疑問がたまることが重なるからです。飛ばす、別の本で読む、手を動かす、疑問を書き出す。どれも読み方を変えるだけで、本を買い直す必要はありません。飛ばすときだけは、その本の章が独立しているかを先に確かめてください。
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