コンピュータシステム入門

コンピュータシステムニュウモン

コンピュータシステム入門の表紙
コンピュータサイエンス / アルゴリズム
著者:
都倉 信樹(トクラ ノブキ)
出版社:
岩波書店
出版日:
2002年04月24日頃
ISBN:
9784000053839
在庫:
在庫あり
3(1 件 / 楽天ブックス)

なぜ注目されているか

言及数
742位
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書籍紹介

理工系の大学 1、2 年生を対象とする教科書。ていねいで系統的な解説。コンピュータの基礎がきっちりと身につく。インターネットにも対応。より深く学ぶ人のために、詳細な用語解説や問題解答を CD-ROM に盛り込んでいる。

技書の森解説

理工系の大学 1、2 年生に向けて、コンピューターの基礎を系統立てて身につけさせることを狙った教科書です。『コンピュータシステム入門』 (都倉 信樹 著、岩波書店、2002 年 4 月 24 日発売) について、版元の紹介は「基本的な仕組を丁寧に解説.CD-ROM 付」と短く、楽天ブックスの紹介文は「理工系の大学 1、2 年生を対象とする教科書」としたうえで、ていねいで系統的な解説によってコンピューターの基礎が身につくこと、インターネットにも対応していることを挙げています。

本文で仕組みを説き、CD-ROM で用語と問題解答を補う作り

この本の作りでまず押さえておきたいのは、紙面と付属の CD-ROM の分担です。楽天ブックスの紹介文によると、より深く学ぶ人のための詳細な用語解説と問題解答は CD-ROM に盛り込まれています。紙面ではコンピューターの基本的な仕組みを順を追って説明し、掘り下げたい読者は CD-ROM の用語解説で知識を広げ、問題解答で理解を確かめるという使い方が想定された教科書です。CiNii Books の書誌に載る目次は、「コンピュータとは何か」「コンピュータシステムの構成」「データの表現」「基本的な回路」「データの加工」「順序回路」「コンピュータへの命令」「中央処理装置」「オペレーティングシステム」「コンピュータとソフトウェア」「コンピュータ通信」「ネットワーク」「コンピュータのこれから」の 13 項目で、そのあとに「さらに勉強するために」が続きます。

コンピュータシステムを階層で捉える基礎の意味

コンピューターをシステムとして学ぶ入門の講義では、個々の部品や技術を別々に覚えるのではなく、それらがどう積み重なって 1 台の計算機として働くのかを見通すことが目標になります。数値や文字が 2 進数で表され、CPU が記憶装置から命令を取り出して解釈し実行し、その上でオペレーティングシステムが資源を管理し、さらにその上でアプリケーションやネットワークの通信が動くという階層の見取り図は、後に学ぶプログラミング、アーキテクチャ、ネットワークのどの科目にも土台として効いてきます。大学の コンピューターサイエンス の課程で 1、2 年生のうちにこの全体像を固めておくと、専門科目で細部に入ったときに、いま学んでいる内容が全体のどこに当たるのかを見失いにくくなります。

2002 年刊の教科書を選ぶ前に確かめたいこと

刊行は 2002 年で、インターネットにかかわる記述や機器の例はその時点の技術環境を前提にしています。2 進数による表現や命令の実行の流れのように変わりにくい基礎と、具体的な製品や通信の規格のように年を追って入れ替わる部分とを分けて読むと、この本の役割がはっきりします。また付属の CD-ROM を読むには光学ドライブが要るため、2026 年の時点では光学ドライブを備えないパソコンも多い点に注意が必要です。

講義で教科書として指定された学生や、理工系の学部の初年次に、コンピューターの仕組みを一冊で系統立てて押さえたい人には、目的がはっきり合う本です。一方で、特定のプログラミング言語やクラウドのサービスの操作を急いで身につけたい人には、紹介文が示す基礎の系統的な理解という狙いとは方向が異なります。本書は、部品や技術の名前を断片的に知ってはいても、それらが 1 台の計算機の中でどうつながるのかを説明できずにいる人に向けて、データの表現から回路、命令、オペレーティングシステム、ネットワークまでを 13 項目で順に扱います。

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