ネットワークプロトコルハッカーズガイド キャプチャ、解析、エクスプロイトの理論と実践

ネットワークプロトコルハッカーズガイド キャプチャ、カイセキ、エクスプロイトノリロントジッセン

ネットワークプロトコルハッカーズガイド キャプチャ、解析、エクスプロイトの理論と実践の表紙
ハードウェア
著者:
James Forshaw / 株式会社クイープ / 遠藤美代子(ジェームス フォーショウ / カブシキガイシャクイープ エンドウミヨコ)
出版社:
ドワンゴ
出版日:
2021年08月31日頃
ISBN:
9784048930918
在庫:
在庫あり
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書籍紹介

セキュリティの脆弱性を見つけ出すには、攻撃者と同じように考える必要がある。本書は、著名なバグハンターである著者が自身のテクニックを駆使しながら、ネットワークプロトコルのキャプチャ、解析、エクスプロイトの基礎理論から高度な実践方法までを徹底的に解説する。Linux,Windows,macOS で動作する多数のツールに加えて、著者の提供するネットワーキングライブラリ、およびチャットプロトコルを実装したシンプルなサンプルアプリケーションを活用しながら、具体的に概念や内部構造を理解できる。
ネットワーキング、暗号化、脆弱性のさまざまな根本原因など、セキュリティの脆弱性の報告を目的とする人から、最新の IoT (Internet of Things) デバイスの通信方法を知りたい人まで、幅広い人に役立つ構成となっている。

第 1 章 ネットワーキングの基礎

第 2 章 アプリケーショントラフィックのキャプチャ

第 3 章 ネットワープロトコルの構造

第 4 章 アプリケーショントラフィックの高度なキャプチャ

第 5 章 ネットワークからのプロトコルの解析

第 6 章 アプリケーションのリバースエンジニアリング

第 7 章 ネットワークプロトコルのセキュリティ

第 8 章 ネットワークプロトコルの実装

第 9 章 脆弱性の根本原因

第 10 章 セキュリティの脆弱性の検知とエクスプロイト

付録 ネットワークプロトコル解析ツールキット

技書の森解説

独自の通信方式でやり取りするアプリケーションや機器の弱点を探すには、まず通信そのものを捕まえて、中身の形を読み解く必要があります。『ネットワークプロトコルハッカーズガイド キャプチャ、解析、エクスプロイトの理論と実践』 (James Forshaw 著、株式会社クイープ / 遠藤美代子 訳、ドワンゴ発行、KADOKAWA 発売、2021 年 8 月 31 日発売) は、No Starch Press から 2017 年 12 月に刊行された Attacking Network Protocols の日本語版です。版元の紹介文は、著名なバグハンターである著者が、ネットワークプロトコルのキャプチャ、解析、エクスプロイトを基礎理論から高度な実践方法まで解説する本と位置づけています。

全 10 章と付録、キャプチャから脆弱性の検知まで

目次は第 1 章「ネットワーキングの基礎」から第 10 章「セキュリティの脆弱性の検知とエクスプロイト」までの全 10 章と、付録「ネットワークプロトコル解析ツールキット」で構成されます。トラフィックの取り方は第 2 章「アプリケーショントラフィックのキャプチャ」と第 4 章「アプリケーショントラフィックの高度なキャプチャ」の 2 回に分けて扱われ、その間の第 3 章がプロトコルの構造、続く第 5 章「ネットワークからのプロトコルの解析」が観測した通信の読み解きです。そのあとに第 6 章「アプリケーションのリバースエンジニアリング」、第 7 章「ネットワークプロトコルのセキュリティ」、第 8 章「ネットワークプロトコルの実装」、第 9 章「脆弱性の根本原因」が並びます。原著版元の紹介では、脆弱性を見つけて突く工程の題材として、代表的なバグの分類、ファジング、デバッグ、リソース枯渇攻撃が挙げられています。

独自プロトコルの解析が難しい理由と、本書の教材

HTTP のように仕様が公開された通信と違い、アプリケーションや機器が独自に決めたプロトコルには文書が無いことが多く、調べる側は流れてくるバイト列から、どこが長さを表し、どこが種類を表し、どこで区切られるのかを推定していくことになります。独自プロトコルが TCP/IP の上に自前の形式を載せていて、通信が 暗号化 されていれば、キャプチャしただけでは中身が読めません。本書の目次は、通信の観察 (第 2 章、第 4 章、第 5 章) とアプリケーション本体の解析 (第 6 章) の両方を章として含みます。受け取ったデータの長さや型を信用しすぎる実装は、メモリ破壊や認証の回避といった 脆弱性 の入り口になります。教材として、版元は Linux、Windows、macOS で動作する多数のツールに加え、著者の提供するネットワーキングライブラリと、チャットプロトコルを実装したシンプルなサンプルアプリケーションを挙げています。原著版元の案内には、Wireshark などのキャプチャと解析の道具を使い、通信を操作するための独自のネットワークプロキシを開発する内容も含まれます。

脆弱性報告から IoT 機器の調査まで、向く読者と注意点

版元の紹介文は、ネットワーキング、暗号化、脆弱性のさまざまな根本原因に触れる構成として、脆弱性の報告を目的とする人から、IoT 機器の通信方法を知りたい人までを読者に挙げています。刊行時の版元の著者紹介では、著者は Google Project Zero に所属するコンピュータセキュリティリサーチャーで、アプリケーションネットワークプロトコルの解析とエクスプロイトに 10 年以上の経験を持つとされています。第 1 章はネットワーキングの基礎から始まり、第 6 章以降はアプリケーションの内部やプロトコルの実装に踏み込む章題が並びます。本書の手法を試すのは、自分が管理する機器や、診断を許可された範囲に限られます。

版元が読者に挙げる、脆弱性の報告を目的とする人と IoT 機器の通信方法を知りたい人にとって、本書はキャプチャから解析、脆弱性の分類までを 1 冊の流れで追える翻訳書です。

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