チューリングの大聖堂の表紙

チューリングの大聖堂(チユーリングノ ダイセイドウ)

その他
著者:
ジョージ・ダイソン/吉田 三知世(ダイソン,ジヨージ/ヨシダ,ミチヨ)
出版社:
早川書房
出版日:
2013年02月22日頃
ISBN:
9784152093592
在庫:
在庫あり
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書籍紹介

高等研究所などに収められた詳細な文献や写真資料、豊富なインタビュー取材をもとに、大戦後の混乱でこれまで必ずしも明らかでなかった歴史事情や、知られざる人々の肖像をちりばめて綴る、決定版コンピュータ「創世記」。

技書の森解説

いま手元にあるコンピュータの原型は、いつ、誰の手で形になったのか。本書はその「創世記」を、科学史家ジョージ・ダイソン氏が膨大な一次資料と関係者への取材から再構成した大部のノンフィクションです。吉田三知世氏の訳で 2013 年 2 月に早川書房から刊行されました。

舞台の中心は米国の高等研究所です。第二次世界大戦後の混乱期、天才たちが集ったこの場所でプログラム内蔵方式の計算機が形になっていく過程を、フォン・ノイマンをはじめとする科学者・技術者たちの群像劇として描きます。詳細な文献や写真資料に加えてインタビューの蓄積を土台にしているため、戦後の事情でこれまで表に出にくかった経緯や、歴史の教科書には載らない人々の姿まで拾い上げられているのが読みどころです。著者の父は物理学者フリーマン・ダイソンで、高等研究所は著者自身にとっても縁の深い場所です。

技術解説書ではないので、読むのにプログラミングの知識は要りません。一方でかなりの分量があり、人名と組織名が絶え間なく行き交うため、通勤の細切れ時間より休暇のまとまった読書に向きます。計算機科学の授業で名前だけ覚えたノイマン型という言葉に、血の通った物語を与えてくれる歴史書です。

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