情報・符号理論の表紙

情報・符号理論(ジョウホウ フゴウ リロン)

コンピュータサイエンス・アルゴリズム
著者:
楫勇一(カジ,ユウイチ)
出版社:
オーム社
出版日:
2013年10月
ISBN:
9784274213175
シリーズ:
OHM大学テキスト
在庫:
在庫あり
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技書の森解説

データはどこまで小さく圧縮できるのか。雑音だらけの通信路で、それでも正しく情報を届けるにはどうすればよいのか。シャノンに始まる情報理論は、この二つの問いに数学的な答えを与えた分野で、 zip 圧縮も QR コードの誤り訂正も携帯電話の通信も、すべてその上に載っています。本書は楫勇一氏による『 OHM 大学テキスト』シリーズの一冊として、オーム社から 2013 年 10 月に刊行された、この分野の大学向け教科書です。

書名が示すとおり、情報理論と符号理論を対にして扱う構成です。情報量やエントロピーという尺度の導入から、情報源符号化すなわち圧縮の理論、そして通信路符号化すなわち誤りへの耐性を作る理論へ、という流れはこの科目の骨格そのもので、講義用シリーズの一冊らしく標準的なカリキュラムに沿って学べる位置づけといえます。前提となるのは大学初年級の確率と対数の扱いで、数式を追う覚悟は必要ですが、専門の研究書ほど重装備ではありません。

情報系・通信系の学部生が講義の教科書や試験対策の軸に据える使い方が本筋です。加えて、圧縮アルゴリズムや誤り訂正を実装レベルでしか知らないエンジニアが、「なぜその方式で情報が失われないのか」という理論的な保証の側から捉え直す再入門にも役立ちます。道具として使ってきた技術の根拠を数式で確かめたくなったとき、戻ってくる場所になる教科書です。

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