読み終わらなくても元は取れている

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入門読書術技術書

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「最後まで読めなかった」という罪悪感

本を買ったのに、途中で読むのをやめてしまった。半分くらいで挫折した。最後の 3 章は読んでいない。こういう経験をすると、「お金がもったいなかった」「自分はダメだ」と感じてしまいます。

でも、その罪悪感は捨ててください。途中まで読んだだけでも、あなたはちゃんと学んでいます。

最初の 3 章だけで十分な理由

基礎は前半に集中している

ほとんどの本は、前半に基礎的な内容、後半に応用的な内容を配置しています。つまり、前半を読んだだけで、その本の基礎知識は手に入っています。

後半の応用は、基礎を実務で使ってみてから読むと理解しやすくなります。今読めなくても、半年後に読めば「あ、これ仕事で困ったやつだ」とスッと入ってきます。

1 つでも学びがあれば元は取れている

3000 円の本から、たった 1 つでも「知らなかったこと」を学べたら、その本は元が取れています。

たとえば、「変数の名前は中身がわかるようにつけるべき」という 1 行を読んで、それ以降のコードの変数名が改善されたとします。この習慣は一生続きます。3000 円で一生モノの習慣が手に入ったなら、十分すぎるリターンです。

「読んだ」の定義を変える

「読んだ」は「最初から最後まで全ページ読んだ」という意味ではありません。必要な部分を読んで、何かを学んだ。それで「読んだ」と言って大丈夫です。

読書術の本の多くが、「全部読まなくていい」と書いています。プロの読書家でも、すべての本を最後まで読んでいるわけではないのです。

途中でやめた本の活かし方

本棚に置いておく

読みかけの本は捨てずに本棚に置いておきましょう。いつか「あの本に書いてあったな」と思い出して、必要な章だけ読み返す日が来ます。

読んだところまでの感想をメモする

「第 3 章まで読んだ。ループの書き方がわかった。第 4 章の関数のところで難しくなった」。これだけメモしておけば、再開するときにどこから読めばいいかすぐわかります。

別の本に乗り換える

同じテーマでも、著者が違えば説明の仕方が違います。1 冊目で挫折したら、別の著者の本を試してみてください。説明の相性が合う本に出会えると、するする読めることがあります。

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まとめ

本を最後まで読み切れなくても、途中まで読んだ分の学びは確実にあなたの中に残っています。1 つでも新しい知識を得たなら、その本は役目を果たしています。「読み切れなかった」ではなく「途中まで読んで学んだ」と考えましょう。

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