メタバースと Web3

メタバースと Web3 の表紙
その他
著者:
不明
出版社:
エムディエヌコーポレーション
出版日:
2022年03月30日頃
ISBN:
9784295202813
在庫:
在庫あり
3.59(30 件 / 楽天ブックス)

なぜ注目されているか

その他
10位
言及数
145位
総合408位 ↑ 5 ランクアップ 言及 19 件・うち記事 18 件を掲載
出版日03620222023202420252026

書籍紹介

基本から押さえておくべきトピックスを次世代 Web への投資、ビジネスを展開する著者が事例で解説。

技書の森解説

メタバースと Web3 が何を指し、なぜビジネスの話題として同時に語られるのかを、一冊でつかむための入門書です。『メタバースと Web3』は國光宏尚 氏の単著で、エムディエヌコーポレーション (MdN) が発行し、インプレスが発売しています。刊行は NDL の書誌で 2022 年 4 月、版元の書店発売日は 2022 年 3 月 30 日です。版元は著者を、長年 VR とブロックチェーンの領域でビジネスを手がけてきた人物として紹介しています。刊行時のプロフィールでは、著者は Thirdverse とフィナンシェの代表取締役 CEO を務め、2007 年に gumi を設立した創業者です。書誌の紹介文によると、基本から押さえておくべきトピックスを、次世代 Web への投資とビジネスを展開する著者が事例で解説する本です。

Web の歴史から事例まで、メタバースと Web3 を追う章立て

版元の発売案内に載る構成は、INTRO「メタバースや Web3 がバズった本当の理由」に始まり、CHAPTER1「これまでの流れを知ると、Web が行き着くゴールが見えてくる」、CHAPTER2「メタバースとは何か?」、CHAPTER3「次世代インターネット Web3 を徹底解説」、CHAPTER4「メタバースと Web3 が辿り着く未来の姿」と進み、LASTCHAPTER「メタバース、Web3 の事例から見るビジネスチャンス」で閉じる並びです。インターネットの来歴をたどってから 2 つの概念を順に説明し、未来像と事例へ進む組み立てと読めます。案内に挙がる内容の例には、メタバースの発展にある 3 つのステップ、NFT で生まれる複数の経済圏、DAO の本質はインセンティブ革命という見方などがあります。

NFT と DAO の土台にあるブロックチェーンの考え方

Web3 という呼び名は、利用者が読むだけだった初期の Web、投稿と共有が中心になった Web2 に続く段階として使われます。版元の案内も、Web3 の流行をインターネットの世界が第 3 段階へ移るムーブメントとして位置づけています。Web2 の時代を形づくったのはスマートフォン、ソーシャルメディア、クラウド で、案内の内容例にはその次にくる主戦場を論じる項目も挙がっています。この段階論の技術的な土台は ブロックチェーン です。取引の記録を多数の参加者で共有し、後から書き換えにくくする仕組みによって、特定の運営会社に頼らずにデジタルな資産の持ち主を記録できるようになります。NFT はこの記録の上でデジタルデータに固有の識別を与える仕組みで、DAO は参加者の投票やトークンの保有によって運営を決める組織の形です。メタバースの側は仮想空間での体験や経済活動を指す言葉で、仮想空間の中のアイテムや土地を誰が持つのかという問いが、2 つの話題を結びつけています。本書はこうした仕組みを、技術の内部構造よりもビジネスと経済圏の変化として説明する側に重心を置いた本と読めます。

新規事業の企画担当者に向く理由と、2022 年春の時点という前提

合うのは、メタバースや Web3 という言葉を会議や報道で耳にしながら、全体の関係をつかめていない企画担当者や経営層、事業開発の担当者です。最終章が事例から見るビジネスチャンスを扱うため、自社の事業にどう関わり得るかを考える材料を得られます。一方、スマートコントラクトの書き方や VR アプリケーションの開発手順を学びたいエンジニアには向きません。版元の案内に載る章立てには実装を扱う章が見当たらず、開発の手を動かすには別の専門書が要ります。また、本書は 2022 年春の市場の見立てを前提にしているので、数字や企業の動向は刊行時点のものとして読む必要があります。そのうえで、メタバースと Web3 を一続きの流れとして説明する視点を手に入れたい人には、入口として手に取りやすい一冊です。

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