情報社会と情報技術の表紙

情報社会と情報技術(ジョウホウシャカイトジョウホウギジュツ)

ハードウェア
著者:
土屋 誠司(ツチヤ セイジ)
出版社:
創元社
出版日:
2023年06月15日
ISBN:
9784422400815
シリーズ:
身近なモノやサービスから学ぶ「情報」教室1
在庫:
在庫あり
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書籍紹介

「 AI 人材」や「高度 IT 人材」を目指す人のみならず、今やコンピュータサイエンスやデジタル技術に関する知識は〈これから〉の時代を生きていくすべての人に必要なものになりました。
学校教育の現場では「 GIGA スクール構想」のもと 1 人 1 台タブレット端末が配布され、小学生のときからデジタル教材やプログラミングに触れる機会が増え、この動きは中学校にも拡大しています。高校では「情報 1 」の新科目が必修となり、 2025 年から大学入学共通テストへの導入が決まりました。

新しい時代へのパスポートとなるこの全 5 巻のシリーズは、日常生活の中で見聞きする話題から始まり、まるで紙面上で実際に授業を受けているような感覚が味わえる、読みやすくて楽しい入門書です。

シリーズ第 1 巻は、情報技術の発展に伴う社会構造の変化からリテラシーやセキュリティに関するさまざまな問題、 AI 〈人工知能〉が変えていく未来について学びます。

【シリーズの特長】
◆親しみやすい話題から始まる

各章のテーマに関する〈身近なモノやサービス〉の事例やエピソードを紹介。

◆高校で学ぶ「情報」の学習範囲に準拠

2022 年度開始の新科目「情報 1 」、 2023 年度開始の「情報 2 」をフォロー。

◆理解を助ける豊富な写真や図表

イメージしにくい概念や考え方をビジュアル面から補足。

◆学生から社会人まで役立つ

中高生からの独習〜社会人の学びなおし (リスキリング) ニーズに対応。「 IT パスポート」「基本情報技術者」試験の受験者や「情報」教科担当職員の事前学習用に最適。

Chapter 1 情報とメディア

1-1 データと情報、メディア

1-2 情報の可視化

1-3 コミュニケーション手段

1-4 情報ツールのメリットとデメリット

Chapter 2 情報技術の発展
2-1 コンピュータの歴史

2-2 人間社会の変化

2-3 デジタル通貨の誕生

2-4 AI による「働き方改革」

Chapter 3 情報社会の進展
3-1 無線 LAN

3-2 IoT と家電、道具

3-3 データマイニング

3-4 バーチャル技術

Chapter 4 情報社会の問題
4-1 情報格差

4-2 健康への影響

4-3 テレワークやリモートワークの問題

4-4 問題の発見と解決

Chapter 5 情報システム
5-1 情報デザイン

5-2 ユーザビリティ

5-3 アクセシビリティ

5-4 ユニバーサルデザイン

Chapter 6 情報リテラシー
6-1 情報倫理

6-2 モラルとマナー、エチケット

6-3 身近な犯罪

6-4 情報の取り扱い

Chapter 7 情報に関する法律や制度
7-1 個人情報とプライバシー

7-2 個人情報保護法

7-3 知的財産権と著作権

7-4 情報技術に関する法律

Chapter 8 情報セキュリティ
8-1 サイバー犯罪やコンピュータウィルス

8-2 情報セキュリティの要素

8-3 組織的対策と個人的対策

8-4 技術的な対策、暗号、認証

Chapter 9 情報社会の未来
9-1 情報社会の変化

9-2 スマートホームとスマートカー

9-3 IoT と地域、地球、環境

9-4 新たなサービスの誕生

Chapter 10 人工知能と人間
10-1 人工知能とその歴史

10-2 人工知能とプログラム

10-3 知能と万能性

10-4 人間が考えるべきこと

技書の森解説

高校で「情報 I 」が必修になり、大学入学共通テストにも「情報」が加わった。この変化に対応する学び直しの入口として書かれたのが『情報社会と情報技術』 (土屋誠司 編著、創元社、 2023 年 6 月刊) です。シリーズ「身近なモノやサービスから学ぶ『情報』教室」全 5 巻の第 1 巻にあたり、版元は高校の新科目「情報 I 」「情報 II 」の学習範囲に準拠しつつ、中高生の独習から社会人の学び直しまでを対象に掲げています。身近なモノやサービスの事例から各章が始まる、授業を紙面で受けるような読みやすさが売りのシリーズです。

全 10 章の構成: メディアから人工知能まで

全 10 章の流れは、情報とメディアの基礎概念から、情報技術の発展 (コンピュータの歴史・デジタル通貨・ AI と働き方) 、情報社会の進展 (無線 LAN ・IoT・データマイニング・バーチャル技術) 、情報社会の問題 (情報格差・健康への影響・テレワークの問題) と社会の変化を追い、後半で情報システム (情報デザイン・ユーザビリティ・アクセシビリティ・ユニバーサルデザイン) 、情報リテラシーと情報倫理、個人情報保護法や知的財産権といった法律や制度、情報セキュリティ (サイバー犯罪・暗号・認証) を扱い、情報社会の未来と人工知能で締めくくります。プログラミングの技法書ではなく、情報という教科の「社会と技術のつながり」を一望する教養書の性格です。

背景: 高校「情報 I 」必修化と共通テスト

この本の位置づけを理解する鍵は、 2022 年度に始まった高校の教科再編です。「情報 I 」はプログラミングやデータ活用を全員が学ぶ必修科目になり、 2025 年からは共通テストの出題教科にも加わりました。つまり、いまの高校生が全員学ぶ内容を、それ以前に学校を出た世代は体系的に学んでいません。本書のようなシリーズは、その世代差を埋めるために書かれており、版元は IT パスポートや基本情報技術者の受験者、そして教科「情報」を担当する職員の事前学習用に適すると明記しています。共通テスト「情報」の学習範囲と重なる内容である点も、この世代差を埋める性格の延長にあります。

第 1 巻の位置づけと読む際の注意

読む際は、本書がシリーズの第 1 巻 = 社会と技術の全体像を扱う巻であることを押さえておくと期待がずれません。個々の技術の仕組みを深く学ぶ本ではなく、用語と論点の地図を先に作る本です。 IT 資格でいえば IT パスポート の守備範囲と重なる話題が多く、資格学習の前に読み物として通しておくと、暗記が意味の理解に変わります。デジタル関連の法律やセキュリティの章は、職場のコンプライアンス研修で断片的に聞かされてきた内容を一続きの文脈で捉え直す機会にもなります。

向いている読者

子どもが学ぶ「情報」を親も知っておきたい家庭、文系出身で IT の話題に苦手意識がある社会人、共通テストや資格試験の前に土台を作りたい学習者が、この本の読者像です。薄手の一冊で事例起点の語り口なので、通勤の合間でも読み切れます。技術書の入口に立つ前の、いちばん敷居の低い一歩として勧めやすい一冊です。

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