「AIリスク」の解剖の表紙

「 AI リスク」の解剖(エーアイリスクノカイボウ)

決定と責任を社会学的に考える

その他
著者:
佐久間 弘明(サクマ ヒロアキ)
出版社:
中央経済社
出版日:
2026年03月18日頃
ISBN:
9784502568114
在庫:
在庫あり
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書籍紹介

AI につきまとう漠然とした不安の正体とは。 AI を取り巻く批判的な言説から「 AI リスク」が何を指すかを読み解き、建設的に議論を進めるための思考の機軸と道筋を示す。

技書の森解説

AI は危険だ、という言葉を聞かない日はありませんが、その「危険」が具体的に何を指すのかを問い詰めると、答えは驚くほどばらばらです。雇用の喪失、差別的な判断、偽情報、暴走。本書はこの雑多な不安の束を「 AI リスク」という言葉のレベルから解剖し、批判的な言説が実際には何を問題にしているのかを読み解いていく試みです。著者は佐久間弘明氏、 2026 年 3 月に中央経済社から刊行されました。

サブタイトルの「決定と責任を社会学的に考える」が本書の軸を端的に示しています。アルゴリズムの精度や規制の条文から入るのではなく、誰が決定し、誰が責任を引き受けるのかという社会の仕組みの側から AI を捉える。この視点に立つと、 AI リスクをめぐる議論の混乱は技術の問題である以前に、決定と責任の配置をめぐる問題として整理できるようになります。技術書でも法律書でもない、社会学の道具立てで議論の見取り図を描く点が本書の位置づけです。

AI 導入の企画や社内ガイドラインの整備を担う人、 AI 倫理の議論に加わる必要が生じたエンジニアにとって、感情論と技術論のあいだで空転しがちな議論に思考の軸を持ち込む助けになります。機械学習の知識は前提とされず、必要なのは抽象的な議論を追う忍耐です。読み終えたとき、「 AI が不安だ」という言葉を一段解像度高く言い換えられるようになっているか。それが本書の読後の試金石になるでしょう。

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