ケータイのある風景の表紙

ケータイのある風景(ケータイ ノ アル フウケイ)

テクノロジーの日常化を考える

ハードウェア
著者:
松田美佐/岡部大介(マツダ,ミサ/オカベ,ダイスケ)
出版社:
北大路書房
出版日:
2006年10月
ISBN:
9784762825323
在庫:
メーカー取り寄せ
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技書の森解説

携帯電話がこれほど人の振る舞いを変えたテクノロジーは他にないのに、なぜ変わったのか、どう変わったのかを体系的に論じた本は意外に少ないものです。本書は社会学・メディア論を専門とする松田美佐氏と岡部大介氏を中心に、携帯電話が日本社会へ溶け込む過程を「テクノロジーの日常化 (routinization) 」という切り口で解きほぐした学術書です。

扱われるのは通信技術の仕組みではなく、若者のコミュニケーション変容、公共空間での振る舞いの再編、メディアとしてのケータイが生み出した新しい社会規範といった領域です。英語圏でも Johns Hopkins 大学出版の学術誌で書評が取り上げられるなど、日本発のモバイル文化研究として国際的に参照されてきた位置づけを持ちます。

読み手としては、情報社会論やメディア研究に関心のある学部生・院生、あるいは UX リサーチやサービス設計の背景知識として「技術がなぜ定着するのか」の社会的メカニズムを学びたい実務者が挙げられます。テクノロジーの普及を技術決定論に回収せず、利用者の能動的な受容と再解釈に焦点を当てている点が、単なる歴史書と一線を画す本書の特徴です。

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