REBOK に基づく要求分析実践ガイド

アールイーボック ニ モトズク ヨウキュウ ブンセキ ジッセン ガイド

REBOK に基づく要求分析実践ガイドの表紙
ソフトウェア工学 / 設計
著者:
NTT ソフトウェアイノベーションセンタ / 飯村結香子(エヌティーティー ソフトウェア イノベーション センタ / イイムラ, ユカコ)
出版社:
近代科学社
出版日:
2015年09月02日頃
ISBN:
9784764904927
シリーズ:
REBOK シリーズ
在庫:
在庫あり
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言及数
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書籍紹介

<big><strong>NTT ソフトウェアイノベーションセンタの実践例</big></strong>
要求分析は、開発者にとって常に頭の痛い課題である。分析の良し悪しがシステム開発の成功に大きく関係し、一方では分析対象であるユーザからの要求は曖昧性が高く、整合性がとれていないのが一般的である。

本書はこの頭の痛い課題を、NTT ソフトウェアイノベーションセンタで実際に教育用に活用されていた教材をもとに、スマートメータ設置手配業務の事例で学んでいく。

また、多くの国内企業が活用している要求工学知識体系 REROK をベースとしているので、本書で得た知識は汎用的に活用することができる。要求分析に悩んでいる技術者、これから実際に要求分析を学ぼうとしている技術者、学生には最適の書である。

0.はじめに
<big><strong>第 1 部 要求分析の基礎</big></strong>

1.REBOK 入門

2.要求分析の概要

<big><strong>第 2 部 要求分析の実践</big></strong>

3.要求分析の対象業務とアクティビティ

4.要求の分類

5.要求の構造化

6.要求の割当て

7.要求の優先順位付け

8.要求交渉

付録 A 逆引き

技書の森解説

要求分析の進め方を、知識体系の用語と 1 つの業務事例の両方から学べる本です。『REBOK に基づく要求分析実践ガイド』 (青山 幹雄 監修、NTT ソフトウェアイノベーションセンタ 編、飯村 結香子、斎藤 忍 著、近代科学社、2015 年 9 月 2 日発売) は、REBOK シリーズの第 3 巻で、要求工学知識体系 REBOK をベースに要求分析の実践を扱います。版元の紹介文によると、NTT ソフトウェアイノベーションセンタで実際に教育用に活用されていた教材をもとに、スマートメータ設置手配業務の事例で学んでいく構成で、要求分析に悩んでいる技術者、これから要求分析を学ぼうとしている技術者、学生を読者に挙げています。

第 1 部で REBOK の全体像、第 2 部でスマートメータの事例

第 0 章「はじめに」に続く第 1 部「要求分析の基礎」は、第 1 章「REBOK 入門」と第 2 章「要求分析の概要」の 2 章です。第 1 章は REBOK とは何かと用語の定義、要求工学プロセスの説明に続いて、要求獲得、要求分析、要求仕様化、要求の検証 / 妥当性確認 / 評価、要求の計画と管理の節を並べ、要求工学の全体の中で要求分析がどこに位置するかを示します。第 2 章では、システム要求定義における要求分析、機能要求と非機能要求、要求分析のアクティビティを扱います。第 2 部「要求分析の実践」は、第 3 章でスマートメータ設置手配業務という実践例と各アクティビティの構成を示したあと、第 4 章「要求の分類」から第 8 章「要求交渉」まで、要求の構造化、割当て、優先順位付けを含む 5 つのアクティビティを 1 章ずつ取り上げます。

アクティビティごとに狙いと内容と成果物を示す章の作り

第 4 章から第 8 章は、どの章もアクティビティの概要と狙いから始まり、成果物の節を持つ共通の形で書かれています。第 4 章、第 5 章、第 8 章には実践の秘訣の節が加わります。巻末の付録 A は逆引きで、「システム変更の内容を明らかにしたい」「システム変更の規模・コスト感を知りたい」「業務部門と合意形成をしたい」という 3 つの目的から本文へたどれるようになっており、付録 B には重要な記述サンプルが再録されています。各アクティビティでは、手順の説明に加えて、何を書き残すのかが成果物として示されています。

要求の分類から交渉までが属人的になりやすい理由

システム開発で 要件定義 と呼ばれる上流の工程では、利用者や業務部門から集めた要求が、そのままでは粒度も視点もそろっていません。業務の目的を述べたもの、画面の操作を述べたもの、応答時間や可用性のような品質を述べたものが混ざり、互いに矛盾することもあります。要求分析は、こうした要求を分類して構造を与え、どの部分をどのシステムや人が担うかを割り当て、限られた予算と期間の中で優先順位を付け、利害の異なる関係者と交渉して合意に持ち込む作業です。どれも正解が 1 つに決まる作業ではないため、個人の経験に頼りやすく、組織の中で進め方をそろえるには共通の用語と手順が要ります。本書は知識体系で用語を定義し、1 つの業務事例を通して各アクティビティの成果物までを追っています。

要求分析を事例で身につけたい技術者と学生に

向いているのは、要求工学の知識体系に触れたことはあっても、それを自分の案件の進め方に結びつけにくいと感じている技術者や、上流の工程を初めて学ぶ学生です。事例が 1 つの業務に絞られているので、分類した要求が構造化され、割り当てられ、優先順位を付けられて交渉に至るまでの流れを途切れずに追えます。一方で、要求獲得のための面談の技法や、要求仕様書の書き方、検証の手法を詳しく学びたい場合は、それらは第 1 章で REBOK の知識領域として紹介される範囲にとどまり、第 2 部の実践は分類から交渉までの 5 つのアクティビティに絞られています。本書が手順と成果物の形で示すのは、要件定義の場で集めた要求をどう整理し、どう合意へ運ぶかです。

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