アセンブラ言語 CASL 2(アセンブラゲンゴキャッスルツー)
情報処理技術者試験
コンピュータサイエンス・アルゴリズム- 著者:
- 東田 幸樹/山本 芳人/広瀬 啓雄(ヒガシダ コウキ/ヤマモト ヨシト/ヒロセ ヒロオ)
- 出版社:
- 工学図書
- 出版日:
- 2000年10月18日頃
- ISBN:
- 9784769204169
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
本書は、アセンブラ言語を全く知らない読者を対象にしています。 C 言語の知識をすでに持っている読者のために随所に C 言語と CASL2 の比較例を取り上げました。 Windows 環境で稼働する CASL2 シミュレータの使用法を 8 章に掲載しています。最後に「アセンブラ言語の仕様」を載せました。
技書の森解説
CASL II は、情報処理技術者試験のために仕様が定められた学習用のアセンブラ言語です。実務で使う言語ではないものの、レジスタとメモリの間でデータがどう動くかを最小限の命令セットで体験できるため、計算機の動作原理を学ぶ教材として長く使われてきました。本書は東田幸樹氏・山本芳人氏・広瀬啓雄氏の共著で、工学図書から 2000 年 10 月に刊行された、その CASL II の解説書です。
対象はアセンブラ言語をまったく知らない読者で、予備知識の壁を作らない代わりに、 C 言語の経験者には随所に置かれた C と CASL II の比較例が効きます。高水準言語の一文が機械寄りの命令列にどう対応するのかを突き合わせて読めるため、「ポインタの実体は結局アドレスの計算だった」という類の腑に落ち方が期待できる構成です。 Windows 環境で動く CASL II シミュレータの使用法にも章が割かれており、紙上の机上演習で終わらせず、命令を実行して動作を確かめながら進められます。巻末にはアセンブラ言語の仕様も収録されています。
留意点は時代背景です。 2023 年 4 月の制度変更以降、基本情報技術者試験の出題は擬似言語に一本化され、 CASL II を試験対策として学ぶ必然性は薄れました。それでも、変数や関数呼び出しの下で何が起きているかをこの粒度で追う経験は、デバッグや性能の議論で効いてきます。試験対策書としてではなく、低水準プログラミングの入門教材として手に取るのが、この本の今日的な読み方です。