実習データベース

ジッシュウ データベース

Excel と Access で学ぶ基本と活用

実習データベースの表紙
データベース
著者:
内田治 / 藤原丈史(ウチダ, オサム / フジワラ, タケシ)
出版社:
サイエンス社
出版日:
2016年01月
ISBN:
9784781913728
シリーズ:
実習ライブラリ
在庫:
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技書の森解説

表計算ソフトの Excel とデータベースソフトの Access という 2 つの Microsoft 製品を実際に操作しながら、データベースの基本を学ぶ入門の教科書です。『実習データベース』は内田 治 氏の編著、藤原 丈史 氏、吉澤 康介 氏、三宅 修平 氏の共著で、サイエンス社の実習ライブラリの 11 冊目として 2016 年 1 月に発行されました。副題は「Excel と Access で学ぶ基本と活用」です。版元は本書を、まず Excel でデータの扱い方を、次に Access でデータを管理し操作する方法を学べるテキストと紹介しており、難易度を入門と示しています。

基礎知識から Access のフォームとレポートまでの全 3 章

本文は全 3 章です。第 1 章「データベースの基礎知識」は、データベースとデータベース管理システム、データベースの利点と種類、リレーショナルデータベース、SQL (構造化問い合わせ言語)、Excel と Access という節で全体像を整理します。第 2 章「Excel によるデータベースの活用」は、Excel の概要とデータベースの作成に始まり、データの検索と置換、並べ替え、単純集計とクロス集計、多元集計と層別分析による多元的な分析へ進みます。この章には大規模データ処理用の学習用サンプルデータとその入手を扱う節もあり、版元のサポートページではサンプルデータが配布されています。第 3 章「Access によるデータベースの活用」は、Access の概要のあと、テーブル、クエリ、テーブルとクエリの応用、フォーム、レポートの順に進みます。各章の末尾には章末問題があり、巻末に付録「Excel のデータベース関数」と章末問題の解答、索引が付きます。

Excel の表と Access のテーブルはどこが違うのか

表計算ソフトは、1 枚のシートに行と列を並べるだけで記録を始められ、少量のデータなら検索や並べ替え、集計まで手軽に済みます。その一方で、同じ顧客名や商品名を多くの行に繰り返し書く形になりやすく、データが増えるほど修正漏れや表記の揺れが起きます。データベース 管理システムは、データを種類ごとのテーブルに分けて保持し、テーブル同士の関連を使って必要な組み合わせを問い合わせで取り出す仕組みです。Access のクエリは、この問い合わせを画面上で組み立てる機能で、組み立てた内容は SQL の文として表示することもできます。本書は第 2 章で Excel の表を使ってデータベースの考え方に触れ、第 3 章で Access のテーブルとクエリに移る並びなので、表計算に慣れた読者は手元の感覚を出発点にして、データを分けて持つ意味へ進めます。

入門の教科書として向く読者と、設計理論を求める人への注意

版元が示す難易度は入門で、データベースに初めて触れる人が、なじみのある Office ソフトの上で検索や集計からフォームやレポートの作成までを一通り試せる構成です。章末問題の解答が巻末にあるので、答え合わせをしながら自分のペースで進められます。第 3 章を手を動かして進めるには Access が使える環境が必要です。2016 年 1 月時点の Excel と Access を前提にした本なので、画面やメニューの位置は手元の版と異なる場合があります。SQL は第 1 章で概要を扱う構成のため、SQL の文法を体系的に身につけたい人や、テーブル設計の理論を学びたい人は、別の本を併せて選ぶほうが目的に近づきます。データベースの本の選び方は データベース本ガイド にまとめています。

Excel で顧客や売上の表を管理していて、それを Access のテーブルとクエリに置き換えると何が変わるのかを確かめたい人や、授業や研修で最初に使うデータベースの教科書を探している人にとって、普段の Office ソフトの上で基本から活用までを通して試せる本書は、手を動かした分だけ理解が積み上がる一冊です。サポートページのサンプルデータを用意してから、第 1 章から順に進めてみてください。

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