Agentic Coding 生成 AI 時代のシステム開発入門
エージェンティックコーディングセイセイエーアイジダイノシステムカイハツニュウモン
- 著者:
- 渡邉 洋平(ワタナベヨウヘイ)
- 出版社:
- SB クリエイティブ
- 出版日:
- 2026年05月02日頃
- ISBN:
- 9784815636593
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
Vibe Coding を超えて Agentic Coding へ
生成 AI が実現する新時代のシステム開発を学ぶ 1 冊
#本書の内容
2022 年に ChatGPT が登場してから約 4 年。今も「生成 AI」は話題の中心にあり続けています。かつて「もう LLM の話は飽きた」と言っていたプログラマーたちが、今では「どの LLM がすごいか」「AI エージェントにどう乗るか」「AI をどうコーディングに活かすか」と熱心に語っています。この急激な変化に戸惑っている方も多いのではないでしょうか。
2024 年末の時点では、AI によるコーディング支援はあくまで「副操縦士 (Copilot)」でした。しかし今日の Coding Agent は自らコードを読み書きし、コマンドを実行する「操縦士 (Pilot)」へと進化しています。エンジニアリングの舵取りは、もはやエンジニアではなく AI が中心になるのかもしれません。
こうした大きな潮流の中で、私たちに求められるのは、AI エージェントをやみくもに排斥することでも、シンギュラリティを盲信することでもありません。「システム開発に AI エージェントがある前提の時代」 に向けて、自分自身のスタイルをどう変え、どう成長していくかを考えることです。
生成 AI、とりわけ AI エージェントがもたらすこの変革期に、IT エンジニアはどう向き合えばよいのか。本書ではハンズオンによる具体的な利用例を示しながら、その道筋を描いていきます。
#本書の目的
● Coding Agent についての基本的な概念を整理する。
● Vibe Coding を体験し、Coding Agent の性能を体感する。
● Agentic Coding で開発を進め、実践的な Coding Agent の使い方を理解する。
技書の森解説
AI にコードを書かせて動くものを素早く作る段階から一歩進み、商用のシステム開発に耐える形で Coding Agent を使いこなすための方法を、ハンズオンで通して学ぶ入門書です。『Agentic Coding 生成 AI 時代のシステム開発入門』 (渡邉 洋平 著、SB クリエイティブ、2026 年 5 月 2 日発売) は、版元の案内では「Vibe Coding を超えて Agentic Coding へ」を掲げ、Coding Agent の基本的な概念の整理、Vibe Coding の体験、Agentic Coding による実践的な使い方の理解の 3 つを目的にしています。著者は NTT テクノクロスに所属し、アーキテクトとインフラ運用設計の立場でシステム開発に携わる技術者で、AWS Ambassador と AWS Community Builder に名を連ね、AWS CDK や Hono、Cline などの OSS 活動を続けていると版元の著者紹介にあります。
全 8 部の構成、LLM の基礎から Vibe Coding、リリースまで
目次は「はじめに」と全 8 部、「おわりに」からなります。PART1「LLM ユーザーとしての基礎知識」で大規模言語モデルとモデル、プロバイダー、プロンプトを整理し、PART2「Coding Agent の基礎知識」で AI エージェント と Coding Agent の定義、Context Engineering、Coding Agent の機能の概念を押さえます。PART3 では Cline をセットアップして Vibe Coding を実践し、PART4「Agentic Coding に向けて」でその成果物を振り返って、委ねたときに起こること、正しい委ね方の作法、エージェントへのガードレールを考えます。PART5 から PART7 は Agentic Coding の本番で、開発基盤の構築と モノレポ 環境の強化、要求からの設計書作成とバックエンド、フロントエンドの実装、MCP の設定とデプロイ環境の実装、デプロイ後の動作確認、商用リリースまでに取り組むべきことへと進みます。PART8 は実践のヒントで、カスタムスラッシュコマンドから Agent Skills への移行や CLI 型エージェントへの移行、非同期と並行実行への展開、自動テストを必須とする考え方、ブレーキとしてのレビューなどを扱います。版元の紹介では、PART8 の各トピックは独立していて関心のあるものから読めるとされています。
Vibe Coding と Agentic Coding の違いはどこにあるか
Vibe Coding は、生成されたコードを細かく読まずに、自然言語の指示と結果の確認を繰り返して動くものを作り上げるやり方を指す言葉です。試作には強い一方で、誰がどの判断をしたのか、テストで何が保証されているのかが曖昧なまま積み上がりやすく、本番の運用や保守に持ち込むと問題が表に出ます。版元の紹介文は PART4 を、わずか数時間で形になった成果物がプロダクション環境で通用するかを検証し、品質を担保するために必要な人間の役割を考える部と説明しています。Coding Agent は自分でファイルを読み書きし、コマンドを実行して結果を観察するループで動くので、何を許し、何を止めるかという境界と、結果を機械的に確かめる手段が欠かせません。ガードレール、自動テスト、レビューが目次に並ぶのは、この境界を人間の側で設計するためと読めます。一度に渡せる文脈には限りがあるため、何をどの順でエージェントに見せるかを組み立てる Context Engineering が PART2 と PART8 の両方に置かれているのも、同じ問題意識の表れです。
AWS へのデプロイまでを追うハンズオンと前提知識
版元の紹介によると PART7 では、開発したアプリケーションを AWS 環境へデプロイし、E2E テスト で品質を担保するところまでをたどります。インフラの構築には MCP サーバーを使い、CI/CD パイプラインの整備やデプロイ後の動作確認もエージェントと協働しながら進める構成です。設計書の作成からバックエンドとフロントエンドの実装、リリースまでを一つのアプリケーションで通すため、コードを書く場面だけでなく、要求の整理やインフラの用意でエージェントにどう指示を渡すかまで追えます。なお、本書はプログラミングそのものの入門書ではありません。また、ハンズオンは Cline を中心に組まれているので、別の Coding Agent を使う場合は画面や設定項目を読み替える必要があります。この分野の道具は移り変わりが速く、本書は 2026 年 5 月時点の環境を前提にしている点も踏まえておくと、手順の差に戸惑わずに済みます。
AI に任せると速いが、そのまま本番に出すのは怖い、と感じているエンジニアやチームのリーダーにとって、本書は任せる範囲と人間が握る範囲を具体的な手順で引き直す材料になります。Vibe Coding の手軽さを一度体験したうえで、設計書、テスト、レビュー、デプロイまでをエージェントと組み立てる流れを一冊で通したい人には、手を動かす時間に見合う一冊です。
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