第 2 版 デジタル遺品の探しかた・しまいかた、残しかた+隠しかた 身内が亡くなったときのスマホ・パソコン・サブスク・SNS・デジタル資産等への対応や、デジタル終活がわかる本

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第 2 版 デジタル遺品の探しかた・しまいかた、残しかた+隠しかた 身内が亡くなったときのスマホ・パソコン・サブスク・SNS・デジタル資産等への対応や、デジタル終活がわかる本の表紙
その他
著者:
伊勢田篤史 / 古田雄介(イセダアツシ / フルタユウスケ)
出版社:
日本加除出版
出版日:
2024年02月19日頃
ISBN:
9784817849366
在庫:
在庫あり
3.78(10 件 / 楽天ブックス)

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書籍紹介

身内が亡くなったときのスマホ・パソコン・サブスク・SNS・デジタル資産等への対応や、デジタル終活がわかる本。第 2 版では、各論の各章末に専門家向けの「デジ弁からのアドバイス」を入れました!

技書の森解説

身内が亡くなったあと、故人のスマートフォンのロックが解けない、どのサブスクを契約していたのか分からない、SNS のアカウントが放置されたまま残る。こうした場面で何から手を付けるかを案内するのが『デジタル遺品の探しかた・しまいかた、残しかた+隠しかた』第 2 版 (伊勢田篤史 / 古田雄介 著、日本加除出版、2024 年 2 月刊) です。副題は「身内が亡くなったときのスマホ・パソコン・サブスク・SNS・デジタル資産等への対応や、デジタル終活がわかる本」で、プログラミングやシステム構築を教える技術書ではなく、版元の分類コードでは法律分野の実用書として登録されています。一方で国立国会図書館の主題分類では情報セキュリティの領域に置かれており、IT と法律実務の両側にまたがるこの位置づけが、本書の性格をよく表しています。

書名の 4 つの動詞が示す守備範囲、遺族の側と自分の側

書名に並ぶ「探しかた」「しまいかた」「残しかた」「隠しかた」の 4 つの動詞は、そのまま本書の守備範囲です。前の 2 つは身内を亡くした遺族の視点で、故人が使っていたスマホやパソコンの中身、契約が続くサブスク、SNS のアカウント、デジタル資産をどう見つけ出し、どう整理して閉じていくかに当たります。後の 2 つは自分が先に旅立つ側の視点で、家族に引き継ぐべき情報をどう残し、見られたくないものをどう扱うかというデジタル終活に当たります。版元の紹介によれば、第 2 版では各論の各章末に専門家向けの「デジ弁からのアドバイス」が加えられ、遺族や本人が読む実用書としての性格に、相続の実務に関わる専門家が参照する際の手がかりが足されました。版元が第 2 版の変更点として明示しているのはこの追加です。

端末のロックと認証、デジタル遺品が家族から「見えない」技術的な理由

デジタル遺品が厄介なのは、存在そのものが家族から見えない点にあります。紙の通帳や郵便物のような物理的な手がかりが乏しく、入口が端末とアカウントの認証に集約されているためです。技術的な背景を押さえておくと、本書が手順を重んじる理由が理解しやすくなります。スマートフォンの多くはストレージが 暗号化 されており、パスコードや生体認証はその鍵の役割を果たすため、正しい手順を踏まずに解除を試みて誤入力を重ねると、解除がさらに難しくなる設計のものが多くあります。オンラインのサービスは 多要素認証 の普及で本人の端末そのものが認証装置になっており、端末に入れなければアカウントにも入れないという二重の壁が生じます。サブスクは解約の意思表示がない限り課金が続く仕組みで、暗号資産のように秘密鍵を失えば誰にも動かせなくなる資産もあります。加えて、故人のアカウントを遺族がどう扱えるかは各サービスの規約と手続きに依存し、その内容は変わり続けます。本書に書かれた各サービスへの対応は 2024 年 2 月の刊行時点の仕様が前提なので、実際に手続きを進める際は、各社が公開している案内をその時点で確認する前提で読む必要があります。

IT の予備知識は不要、法律実務の読者にも向く位置づけと注意

読者として想定されるのは、まず親や配偶者の端末とアカウントをいつか引き受ける立場になる人、そして自分のアカウントや契約の行き先を決めておきたい人です。書名と版元の分類から見る限り、スマホの解析やデータ復旧の技術そのものを学ぶ本ではなく、専門的な IT 知識は前提になりません。第 2 版で加わった専門家向けのコーナーにより、相続の相談を受ける士業や窓口担当者が、依頼者のデジタル遺品について何を確認すべきかを整理する用途にも使えます。逆に、遺族の側でパスコードの解除や削除済みデータの復元といった技術的な作業を自力で行う手順書を求めている人には、本書は目的の本ではありません。また法制度と各サービスの仕様は刊行後も変わるため、本書で全体の流れと考え方を押さえたうえで、個別の手続きは刊行時点の情報として読み替える姿勢が必要です。

IT エンジニアにとっても、この本は他人事ではありません。多要素認証やパスワード管理ツール、複数のクラウドサービスやサブスクを使い込んでいる人ほど、残された家族にとっての壁は高くなります。自分の環境を棚卸しして、何を残し何を隠すかを決めておく作業の出発点として、また親世代のデジタル環境を引き受ける日に備える一冊として、遺族と本人の両方の視点を一冊で押さえられる本書は、読んでおく価値の分かりやすい実用書です。

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