同じ本を 2 回読むと見える景色が変わる
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1 回で理解できなくて当然
プログラミングの本を 1 回読んで、すべて理解できる人はほとんどいません。「読んだけど、あまり頭に残っていない」。それは普通のことです。
同じ本をもう 1 回読むと、1 回目とは違うものが見えます。同じ文章なのに理解が変わるのは、本が変わったからではなく、読む側の状態が変わっているからです。
なぜ 2 回目は違うのか
1 回目の知識が土台になる
1 回目は、出てくる用語を 1 つずつ解読しながら読んでいます。用語の解読に注意の大半を使うので、話の筋を追う余力が残りません。2 回目は用語の見た目に慣れているぶん、その注意を論理の流れに回せます。楽になったのは本の難しさが下がったからではなく、注意の配分が変わったからです。
全体像を知った上で読める
1 回目は「次に何が出てくるかわからない」状態で読んでいます。2 回目は本の全体像を知っているので、「この章はあの章につながるんだな」と関連づけながら読めます。
実践経験が加わっている
1 回目を読んだ後に少しでもコードを書いていれば、2 回目は実体験と結びつけて読めます。「あのとき困ったのは、ここに書いてあることだったのか」という発見があります。
効率的な 2 周目の読み方
全部読み直さなくていい
繰り返し読みたい本でも、2 周目は全ページを読む必要はありません。1 回目に付箋を貼ったページ、理解が浅かった章、実践で困った部分だけを重点的に読みます。
1 回目に印を付けていなかった場合は、目次を上から眺めて「この章の内容を人に説明できるか」を自問してください。説明できない章が 2 周目の対象です。先頭から順に読み直すより、この選び方のほうが早く終わります。
メモを取りながら読む
2 周目は、1 回目にはなかった気づきが出てきます。「1 回目は気づかなかったけど、ここ大事だな」と思ったことをメモしておくと、自分だけの要点集ができます。
2 回読む価値がある本の見分け方
目安になるのは、その本が「手順」を書いているか「理由」を書いているかです。特定のバージョンの操作手順が中心の本は、必要になったときに該当ページを引けば済むので、通しての再読は要りません。設計の理由や判断の分かれ目を書いた本は、実務で同じ判断に出くわしてから読むと、1 回目には読み飛ばしていた条件が拾えます。
すべての本を 2 回読む必要はありません。読み終えた直後に「もう一度読みたい」と思うかどうかも、判断の材料になります。
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まとめ
同じ本を 2 回読むと、1 回目には見えなかったものが見えます。2 周目は全部読まず、説明できない章だけを選んで読む。この読み方が、「なんとなく分かる」を「人に説明できる」に近づけます。
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