本を読むのに特別な才能はいらない
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「自分には無理」と思っていませんか
プログラミングの本を読んでいる人を見て、「あの人は頭がいいから読めるんだ」「自分には無理だ」と思ったことはありませんか。
結論から書くと、本を読むのに特別な才能はいりません。分かれ目は、生まれつきの能力ではなく読み方の側にあります。
本を読める人と読めない人の違い
才能の差ではなく、やり方の差です。本を読める人は、いくつかの工夫を自然にやっています。
わからないところを飛ばしている
本を読める人は、わからないページに出会ったとき、立ち止まらずに先に進みます。「後でわかるかもしれない」と軽く考えて、全体を通して読む。完璧主義にならないことが、読み切るコツです。
ただし、飛ばしていい箇所とそうでない箇所があります。飛ばしても後で困りにくいのは、内部の仕組みを深掘りした節、コラム、応用例です。逆に、環境構築の手順と最初に出てくる基本文法は、飛ばすと以降のコードが動かず「わからない」ではなく「先に進めない」状態になります。この 2 種類だけは、多少あやしくても手を動かして通しておくと後が軽くなります。
短い時間で読んでいる
1 回に何時間も読んでいるわけではありません。通学中の 10 分、寝る前の 15 分。短い時間を積み重ねて、いつの間にか 1 冊読み終えています。
細切れの時間と相性がいいのは、読むだけで進む本です。写経しながら進める本は、10 分だとエディタと環境を立ち上げるところで終わってしまうので、まとまった時間が取れる日に回します。手を動かす本と読み物として読める本を分けて時間帯に割り当てると、短い時間が無駄になりません。
自分のレベルに合った本を選んでいる
最初から難しい本を選んでいるわけではありません。やさしい本で成功体験を積んでから、少しずつレベルを上げています。
自分に合っているかは、買う前に最初の 1 章を数ページ読めば判断できます。知らない用語が続けて出てきて前後から意味を推測できないなら、その本は今の自分より一段上です。逆に、知っている話ばかりで退屈なら一段上げてよい合図です。書名の「入門」は出版社ごとに想定読者が違うので、帯や肩書きよりも中身の数ページで決めます。
今日からできる 3 つの工夫
1. ハードルを下げる
「1 日 1 ページ」でいいと決めましょう。1 ページなら、どんなに忙しくても読めます。1 ページ読んだら、自分を褒める。この小さな成功の積み重ねが、読書を習慣にします。
1 ページ刻みの弱点は、次に開いたときに前回の話を忘れていることです。読み終わりに付箋を貼るか、章の見出しだけ読み返してから続けると、思い出すために 1 ページ分の時間が消えるのを防げます。
2. 完璧を求めない
全部理解しなくていい。全部覚えなくていい。「なんとなくわかった」で十分です。1 回目を通すと、どこに何が書いてあるかの地図ができます。2 回目は、その地図を持ってわからなかった箇所に戻れるので、同じページでも読み方が変わります。
3. 人と比べない
「あの人は 1 ヶ月で 3 冊読んだ」。そんな情報は気にしなくて大丈夫です。冊数は読んだ量の記録でしかなく、身についた量とは別物です。自分のペースで、自分に合った本を読む方が、途中でやめずに済みます。
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まとめ
本を読むのに特別な才能はいりません。わからないところは飛ばし、短い時間で読み、自分のレベルに合った本を選ぶ。うまく読めなかったときに疑うべきは自分の頭ではなく、この 3 つのどれが欠けていたかです。
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