本を読んだら誰かに話してみよう

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入門学習法技術書

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読んだだけだと忘れてしまう

本を読んで「なるほど」と思っても、その「なるほど」は放っておくと薄れていきます。復習しない知識が時間とともに急速に忘れられる傾向自体は確かで、どれだけ残るかは題材の体系性や読んだときの理解度によって変わります。

でも、読んだ内容を誰かに話すと、忘れにくくなります。しかも、話しているうちに自分の理解がさらに深まります。

なぜ話すと理解が深まるのか

頭の中を整理するから

本を読んでいるときは「わかった気」になっていても、いざ人に説明しようとすると「あれ、うまく言えない」となることがあります。この「うまく言えない」が大事です。

うまく言えない部分は、実はまだ理解が浅い部分です。説明しようとすることで、自分の理解のあいまいな箇所が見つかります。

見つけたときは、その場で言い直そうと粘らず、詰まった話題を一言だけメモしておきます。話し終えてから本の該当箇所に戻ると、多くの場合は前提となる説明を飛ばしていたか、自分で例を 1 つも作らずに読み進めた箇所です。

自分の言葉に変換するから

本に書いてある文章をそのまま暗唱するのではなく、自分の言葉で説明し直す。この「変換」の作業が、知識を自分のものにしてくれます。

「この本にはこう書いてあったんだけど、つまりこういうことだと思う」。この「つまり」の後に続く言葉が、あなた自身の理解です。

相手の反応で気づきが生まれるから

話を聞いた相手が「それってどういうこと?」と質問してくれると、さらに考えが深まります。自分では当たり前だと思っていたことが、実は説明が必要だったと気づけます。

話す相手がいないときは

ノートに書く

誰かに話す代わりに、ノートに「今日学んだこと」を 3 行で書いてみましょう。書くことも「自分の言葉に変換する」作業です。

SNS に投稿する

SNS に「今日読んだ本のメモ」を投稿するのも、話す代わりになります。投稿欄の字数制限が、そのまま要約の練習になります。ただし 1 投稿の上限文字数はサービスや契約プランによって違うので、自分が使う場の上限を確かめてから書き方を決めてください。

ぬいぐるみに話す

冗談のように聞こえますが、これは「ラバーダック・デバッグ」と呼ばれる方法です。アンドリュー・ハントとデビッド・トーマスの『達人プログラマー』(邦訳はオーム社) で紹介された、アヒルのおもちゃに向かってコードを 1 行ずつ説明していくと途中で自分で誤りに気づく、という話が名前の由来です。読書でも、声に出して筋道を追う部分までは同じことができます。ただし相手がいないので、前の節に書いた「相手の反応で気づく」効果は得られません。話していて詰まった感覚を頼りに、自分で立ち止まる必要があります。

話す内容は 3 つだけでいい

長々と話す必要はありません。以下の 3 つを伝えるだけで十分です。

1 つ目は、何の本を読んだか。2 つ目は、一番印象に残ったこと。3 つ目は、自分の感想や疑問。

この 3 つを 1 分で話せるなら、その本の要点はもう自分の言葉になっています。逆に 3 つ目の感想や疑問が出てこないときは、まだ本の文章を運んでいるだけかもしれません。

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まとめ

本を読んだら、誰かに話してみましょう。話す相手がいなければ、ノートに書く、SNS に投稿する、ぬいぐるみに話す。方法は何でも構いません。「読む → 自分の言葉で出す」を繰り返すほど、読んだ内容は忘れにくくなります。

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