情報セキュリティ標準テキスト

ジョウホウ セキュリティ ヒョウジュン テキスト

情報セキュリティ標準テキストの表紙
セキュリティ
著者:
情報セキュリティ標準テキスト編集委員会(ジョウホウ セキュリティ ヒョウジュン テキスト ヘンシ)
出版社:
オーム社
出版日:
2006年03月
ISBN:
9784274202179
在庫:
在庫あり
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言及数
397位
総合686位 ↓ 17 ランクダウン 言及 8 件・うち記事 7 件を掲載
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技書の森解説

『情報セキュリティ標準テキスト』 (情報セキュリティ標準テキスト編集委員会 編、オーム社、2006 年 3 月刊) は、情報セキュリティの基礎を図と演習問題で学ぶ入門書です。版元は本書を、基礎的な内容を網羅したスタンダードな入門書と紹介し、専門学校や大学で情報セキュリティを学ぶ学生、初級技術者、企業内のテキストや参考書として使う読者に勧めています。版元のページで示されている難易度は初級です。

全 10 章の構成、不正攻撃とウイルスから管理者の業務まで

目次は全 10 章と演習問題の解答で構成されています。第 1 章のセキュリティの考え方に始まり、第 2 章の不正攻撃について、第 3 章のウイルスについてで脅威の側を押さえたあと、第 4 章のファイアウォール、第 5 章の暗号、第 6 章の認証と、守る側の技術へ進みます。第 7 章の監査、第 8 章の情報セキュリティポリシ、第 9 章の国際標準 / 国内標準と関連法規は管理と制度の領域で、最後の第 10 章では情報セキュリティ管理者の業務を扱います。版元の紹介文は、図を多用した解説と演習問題という構成で基礎のテーマを無理なく学べる点を特徴に挙げています。

技術と管理と制度を 1 冊で見渡す意味

情報セキュリティ が守る対象は、一般に情報の機密性、完全性、可用性という 3 つの性質として整理されます。どれか 1 つの仕組みだけに頼ると、それが破られた時点で守りが崩れるため、性質の異なる対策を重ねる 多層防御 の考え方が基本になります。さらに技術的な対策は、誰がどの権限で運用し、違反をどう見つけ、事故の後に何を説明できるかという組織の決まりと結びついて初めて機能します。初学者がつまずきやすいのは、個々の技術の名前を覚えても、それが全体のどこに位置するのかが見えない点です。脅威、技術、管理、制度の順に章を並べた本書の目次は、この位置関係をつかむ手がかりになります。

2006 年刊の初級テキストとして読む際の注意

刊行は 2006 年 3 月で、取り上げる攻撃の手口や対策の技術、標準と法規は、その時点の内容を前提にしています。2006 年以降に改められた法令や規格の版があっても本書には反映されていないため、制度や規格の細部は公的機関が公開する情報で確かめる必要があります。本書は、情報セキュリティの基礎の用語と考え方を整理する用途に向く本です。また、特定の製品の設定や診断の手順を求める中級以上の実務者には、初級向けの本書では目的が合いにくいでしょう。Web アプリケーションの守り方へ進みたい場合は、セキュリティ本の選び方 が次の一冊を探す手がかりになります。

情報セキュリティを授業や研修で初めて体系的に学ぶ学生や新任の担当者、社内研修の教材を探している人にとって、脅威から管理者の業務までを全 10 章の流れで一通り確認し、演習問題で理解を確かめられる本書は、基礎の枠組みを手早く固める一冊になります。

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