マルウエアの教科書 増補改訂版

マルウエアノキョウカショ ゾウホカイテイバン

マルウエアの教科書 増補改訂版の表紙
AI / 機械学習
著者:
吉川 孝志(ヨシカワ タカシ)
出版社:
日経 BP
出版日:
2023年08月19日
ISBN:
9784296202980
在庫:
在庫あり
5(1 件 / 楽天ブックス)

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書籍紹介

マルウエア全般からランサムウエア、生成 AI 悪用まで サイバー攻撃にこう備える
好評の 1 冊を増補改訂版でパワーアップ 解析の第一人者が徹底解説

本書は「マルウエアとは?」「ランサムウエアとは?」といった“超”基礎から学びたい一般の方から、最新の脅威の手口や仕組みを理解したい IT 担当者、さらにはこれからマルウエア解析を始めようというセキュリティーエンジニアまで、様々な読者の「知りたい」にこたえられるよう、幅広い領域をカバーした 1 冊だ。マルウエアに関する知識を徹底解剖して伝える他に類のない書籍として好評の『マルウエアの教科書』を増補改訂版でパワーアップ。話題の ChatGPT など生成 AI 関連の内容の新章を追加し、ランサムウエア関連情報がさらに充実。巻末に「ランサムウエア攻撃グループの変遷とつながり」を収録

技書の森解説

『マルウエアの教科書 増補改訂版』 (吉川 孝志 著、日経 BP、2023 年 8 月 19 日発売) は、マルウエアの分類と感染の手口から、ランサムウエア、生成 AI の悪用リスク、検知回避と難読化、解析の始め方までを全 10 章で扱う解説書です。版元の紹介文は読者として、「マルウエアとは?」「ランサムウエアとは?」といった基礎から学びたい一般の方、脅威の手口や仕組みを理解したい IT 担当者、これからマルウエア解析を始めようというセキュリティーエンジニアを挙げています。副題は「"超"基礎から高度な手口/解析のはじめ方まで完全網羅」で、発売元は日経 BP マーケティングです。

増補改訂版で加わった生成 AI の章とランサムウエアの拡充

版元の紹介文によれば、増補改訂版は『マルウエアの教科書』に生成 AI 関連の内容の新章を追加し、ランサムウエア関連の情報を充実させた版です。生成 AI は文章や画像、コードなどを新しく作り出す技術の総称で、ChatGPT はその代表的な対話型のサービスです。目次で生成 AI を章題に含むのは第 5 章「ChatGPT など生成 AI の悪用リスク」で、「悪用リスクの概要と検証」と「悪用リスクの具体例と守る側から見た活用の展望」の 2 節で構成されています。巻末には折り込みの「ランサムウエア攻撃グループの変遷とつながり」が収録され、第 3 章にはこの折り込みについての節が置かれています。

全 10 章の構成、マルウエアの概要から解析の始め方まで

第 1 章「マルウエアの概要」は挙動や感染経路による分類を扱い、第 2 章「様々なマルウェア」は PC を乗っ取る手口、Web サービスを悪用するマルウエア、マルウエアと脆弱性の関係、金銭目的で脅迫するマルウエアを取り上げ、ランサムウエアの歴史とワイパーのコラムを添えています。第 3 章「暴露型ランサムウエアの脅威」は、盗んだ情報で脅迫する新手口に始まり、攻撃グループの実態、初期アクセスブローカー、データ窃取の手口、攻撃ツールのまとめ、ダークウェブのリークサイトの監視までの項目を並べます。暴露型は、データを暗号化して身代金を求めるだけでなく、盗み出した情報を公開すると脅して支払いを迫る型のランサムウエア攻撃です。第 4 章「マルウエアの巧妙な手口」、第 6 章「マルウエアの検知回避術」、第 7 章「マルウエアの難読化」の節題には、だましの技術、隠蔽、サンドボックス回避、LOL 攻撃、デジタル署名への過信、パッキングが並び、第 6 章には Yara ルールを作る節も含まれます。第 8 章「実攻撃でのマルウェア」は Ekans、ラグナロッカー、LockBit 2.0 などの実在のランサムウエアを取り上げ、第 9 章「マルウエア解析の手法」と第 10 章「マルウエア解析の始め方」で解析の側へ移ります。

表層解析 / 動的解析 / 静的解析、マルウエア解析の 3 つの見方

マルウエア解析の入り口は、検体を動かさずにファイルの種類やハッシュ値、埋め込まれた文字列などを調べる表層解析です。隔離した環境で実際に動かし、作られるファイルや通信先の変化を観察するのが動的解析で、コードを実行せずに命令を読み解いて処理の中身を確かめるのが 静的解析 です。第 9 章はこの 3 つを節題に掲げ、続く節で文書型マルウエアからの接続先の抽出と、フリーツールによる未知マルウエアの検出を扱います。難読化やパッキングは、この静的解析と、既知の特徴に頼る検知の両方を難しくするための技術で、第 7 章は「CFF」や「API hashing」を節題に挙げています。ソフトウェアの 脆弱性 を足がかりに侵入する型のマルウエアもあり、第 2 章は両者の関係に 1 節を割いています。

第 10 章「マルウエア解析の始め方」は「マルウエア解析チュートリアル<マルウエア解析のはじめかた編>」の 1 節で構成され、おわりにの後には「本書の次のステップとして薦める 2 冊の書籍」が置かれています。国立国会図書館の書誌には文献と索引ありの注記が付いています。マルウエアの分類と感染経路、暴露型ランサムウエア、生成 AI の悪用リスク、検知回避と難読化、実在の攻撃の事例、解析の手法と始め方を、全 10 章と巻末の折り込みに収めています。

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