文科系のためのコンピュータ総論

ブンカケイノタメノコンピュータソウロン

文科系のためのコンピュータ総論の表紙
資格 / 検定
著者:
田中 弘 / 田中 敬一 / 鞆 大輔(タナカ ヒロシ / タナカ ケイイチ / トモ ダイスケ)
出版社:
共立出版
出版日:
2005年04月25日頃
ISBN:
9784320121324
在庫:
在庫あり
0
初級者向け
コンピューター総論文科系向けコンピューター歴史コンピュータアーキテクチャ周辺機器情報倫理ソフトウェア工学アセンブラ言語CASL II情報処理技術者試験

なぜ注目されているか

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書籍紹介

インターネットに代表される IT 社会, その中核をなすコンピュータ, 文科系の学生にあっても単に既存ソフトの操作方法だけでは済まない。その歴史, 原理など, どの程度理解すればよいのか?
本書は, 永年文科系学部で IT 教育に携わってきた経験を踏まえて, 文科系学生に必要と思われる知識・技術をまとめたものである。まず,「数える」という能力の習得から, 計算のための道具の考案, 計算機械や統計機械を経て, コンピュータが完成するまでの歴史を概観する。そのあと, 現在のコンピュータ, および周辺機器の原理と構成について解説する。また, 現在のコンピュータリテラシーとして重要となっている, 情報倫理について説明をする。そして, 現在では特に重要性が高くなってきたソフトウェアに関して説明をし, 最後に, コンピュータ言語としてアセンブラ言語 CASL II をとりあげる。このことにより,「情報処理技術者試験」を目指す人にとっても適したテキストとなっている。コンピュータ処理について専門的に勉強しようとする文科系の学生にとって最適のテキストとなろう。

技書の森解説

『文科系のためのコンピュータ総論』 (田中 弘、田中 敬一、鞆 大輔 著、共立出版、2005 年 4 月 25 日発売) は、文科系の学生に向けて、計算の道具からコンピューターが完成するまでの歴史、コンピューターと周辺機器の原理と構成、情報倫理、ソフトウェア、アセンブラ言語 CASL II までを 1 冊にまとめたテキストです。版元の紹介文は、文科系の学生にあっても既存ソフトの操作方法だけでは済まないという問いから始まり、本書を永年文科系学部で IT 教育に携わってきた経験を踏まえてまとめたものと説明しています。

全 6 章の構成、計算器具の歴史から CASL II のプログラミングまで

目次は 6 章と巻末の「情報処理関係略語一覧」です。「第 1 章 計算器具から計算機械へ」は、数の起源から、わら算や計算盤、ソロバン、対数と計算尺、パスカルやライプニッツ、バベージの歯車を用いた計算機を経て、ホレリスの統計機械までをたどります。「第 2 章 コンピュータの誕生・発達」は ENIAC の開発、ENIAC と ABC のどちらを第 1 号とみるかという論点、ノイマン型コンピューターと EDVAC、EDSAC、日本のコンピューター開発を扱います。「第 3 章 コンピュータ・システム」は、コンピューターの特質と機能から、中央処理装置、補助記憶装置、入出力装置、パーソナルコンピューター、並列処理、経営情報システム、コンピュータネットワークを経て情報システム事例まで、「第 4 章 情報倫理」は倫理と情報倫理、情報倫理に関わる問題の 3 節です。「第 5 章 コンピュータのソフトウェア」はオペレーティング・システム、データベース・システム、フローチャート、プログラム言語の種類とアセンブラ言語の特質などの節で構成されています。

ノイマン型コンピューターとアセンブラ言語の位置

ノイマン型コンピューターは、プログラムをデータと同じ記憶装置に置き、CPU が記憶装置から命令を 1 つずつ読み出して実行する方式です。パーソナルコンピューターを含む多くのコンピューターは、この方式の延長にあります。CPU が直接実行できるのは 2 進数で表された機械語の命令だけで、アセンブラ言語は、その命令を人が読める記号にほぼ 1 対 1 で置き換えた言語です。C や Java のような高水準の言語では、コンパイラー が人の書いたプログラムを機械語へ変換するため、レジスターやメモリの番地を意識せずに書けます。一方、アセンブラ言語では、どのレジスターに値を入れ、どの番地を読み書きするかを命令ごとに書きます。

COMET II と CASL II を扱う第 6 章

「第 6 章 プログラミングの基本概念」の節は「データおよび命令の形式」「COMET II の CPU」「CASL II の基本事項」「CASL II の命令」「基本プログラミング」の 5 つです。COMET II は CASL II のプログラムを動かすために定められた仮想のコンピューターで、レジスターの数や命令の形式が実在の CPU より単純に決められています。手前の第 5 章には アルゴリズム とフローチャートの節が、プログラム言語の種類とアセンブラ言語の特質の節の前に置かれています。2005 年の刊行時の紹介文は、CASL II を取り上げることで、本書が「情報処理技術者試験」を目指す人にとっても適したテキストになっていると説明しています。

2005 年刊の文科系向けテキストとしての範囲

本書は 2005 年の刊行です。版元の紹介文が挙げる読者は、コンピューター処理について専門的に勉強しようとする文科系の学生です。目次に、ワープロや表計算などの既存ソフトの操作方法を主題にした章はありません。計算の道具の歴史、コンピューターの誕生と仕組み、情報倫理、ソフトウェア、CASL II によるプログラミングの基本概念を、全 6 章に収めています。

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