課題解決のための情報リテラシー

カダイカイケツノタメノジョウホウリテラシー

課題解決のための情報リテラシーの表紙
その他
著者:
美濃輪 正行 / 谷口 郁生(ミノワ マサユキ / タニグチ イクオ)
出版社:
共立出版
出版日:
2018年11月15日頃
ISBN:
9784320124455
在庫:
在庫あり
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その他
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書籍紹介

本書の特徴は, 大学の新入生を主な対象として, 現実的に直面する課題を, 順を追って, 具体的な操作と関連する知識を踏まえながら解決していく形式の教科書になっていることである。また, 単なる操作説明のマニュアル本でもなく, かと言って知識偏重の専門書でもなく, できるだけ実用性が高い内容 (例えば, 特定のテーマでレポートや論文を作成してプレゼンテーションするために, 必要な情報を効率良く収集・集計し, 分析した結果を適切な書式で文書化して, 最終的に効果的で印象深いプレゼンテーション資料に仕上げる, といった実際の課題解決の手順に沿った内容) を盛り込んでいる。そして学生時代だけでなく社会人として身につけておくべき様々な事項にも触れ, 読み物としても充実した仕上がりとなっている。[本文 2 色刷り]

技書の森解説

『課題解決のための情報リテラシー』 (美濃輪 正行、谷口 郁生 著、共立出版、2018 年 11 月刊) は、大学の新入生を主な対象に、パソコンの基本操作から情報の検索と共有、情報セキュリティと情報倫理、表計算、文書作成、プレゼンテーションまでを、課題を解決していく手順に沿って学ぶ教科書です。版元の紹介文は、操作説明だけのマニュアル本でも知識に偏った専門書でもなく、テーマを決めてレポートを書き、発表資料に仕上げるまでの実際の流れに沿った内容だと説明しています。本文は 2 色刷りで、第 2 章以降に演習問題が、いくつかの章にコラムが置かれています。

全 7 章の構成、PC の基本から発表資料の仕上げまで

目次は全 7 章です。第 1 章の PC の基本では、サインインやパスワードの変更、マウスとキーボードの操作、IME による漢字変換、ハードウェアとソフトウェアの基礎知識を扱います。第 2 章の情報の収集と共有では、ファイルとフォルダーの整理、Web サーチエンジンを使った情報検索の基本と検索テクニック、電子メールの仕組みとマナー、データストレージを取り上げます。第 3 章はデータ表現と情報通信で、デジタル情報と文字コード、ネットワークのトポロジーとプロトコル、IP アドレスと 名前解決の仕組み まで進みます。第 4 章が情報セキュリティと情報倫理で、後半の第 5 章から第 7 章は Excel による情報の集計と分析、Word による編集と文書化、プレゼンテーションソフトによる提示と発信を、それぞれ入門と応用の 2 段に分けて扱います。巻末には参考図書と参考リンクの一覧、見返しにはキーボードショートカットやローマ字入力の一覧が付いています。

操作の手順と仕組みの知識を同じ流れで学ぶ意味

情報リテラシーの授業でつまずきやすいのは、ソフトの操作は覚えても、その操作の裏で何が起きているかが分からないまま、トラブルや判断の場面で手が止まってしまう点です。保存したファイルの形式と文字コードの違い、ブラウザーで開いたページがどの経路で届くのか、メールの送信と受信がどう分かれているのかを一度でも仕組みとして理解しておくと、文字化けや送信エラー、共有フォルダーの混乱に自分で対処しやすくなります。本書が操作の章とデータ表現や通信の章を同じ一冊に収めているのは、この操作と知識の往復を意図した組み立てと読めます。とくに第 4 章は 情報セキュリティ の機密性 / 完全性 / 可用性の考え方から、マルウェアや不正サイト、パスワード窃盗やソーシャルエンジニアリングといった攻撃の手口、不正アクセス禁止法などの関係法令、サイバー犯罪の国際化への対応まで節を割いており、操作の入門書だけでは手薄になりがちな部分を補っています。

大学の新入生と社会に出る前の学び直しに向く理由

前提知識はほとんど要りません。電源を入れてサインインする操作から始まるため、パソコンにほとんど触れずに大学へ進んだ人でも最初の章から無理なく入れます。紹介文が社会人として身につけておくべき事項にも触れると述べているとおり、レポートや発表を控えた学生だけでなく、就職を前に Office ソフトの基本と情報セキュリティの常識をまとめて押さえ直したい人にも合う内容です。一方で、2018 年刊の教科書であるため、画面の見た目やメニューの位置は刊行時のソフトの版に沿っており、手元の環境とは細部が異なる場合があります。また、プログラミングやデータ分析の専門的な手法を学ぶ本ではありません。表計算の関数やマクロをさらに伸ばしたい人は、本書を終えた後に Excel と VBA の本の選び方 から次の一冊を選ぶと段階的に進めます。

授業で指定された人はもちろん、大学に入って最初のレポートと発表を一人で乗り切りたい新入生や、操作の手順と仕組みの知識、情報倫理までを一冊でそろえておきたい人にとって、課題を解決する流れのまま学べる本書は、手元に置いて繰り返し引ける教科書として元の取りやすい一冊です。

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