基本情報技術者試験 午前 厳選問題集
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なぜ注目されているか
書籍紹介
過去に出題された問題から、近年の出題傾向と重点項目をおさえて 400 題を厳選。限られた時間の中で効率良く学習できるよう、見開きで問題と解答を掲載。問題は分野別に収録し、苦手分野をチェックシートで把握。集中的に学習することが可能。
はじめに/ 試験制度概要/ 本書の使い方/ チェックボックスの使い方
テクノロジ系
1 基礎理論
1-1 基礎理論
1-2 アルゴリズムとプログラミング
2 コンピュータシステム
2-1 コンピュータ構成要素
2-2 システム構成要素
2-3 ソフトウェア
2-4 ハードウェア
3 技術要素
3-1 ヒューマンインタフェース
3-2 マルチメディア
3-3 データベース
3-4 ネットワーク
3-5 セキュリティ
4 開発技術
4-1 システム開発技術
4-2 ソフトウェア開発管理技術
マネジメント系
5 プロジェクトマネジメント
5-1 プロジェクトマネジメント
6 サービスマネジメント
6-1 サービスマネジメント
6-2 システム監査
ストラテジ系
7 システム戦略
7-1 システム戦略
7-2 システム企画
8 経営戦略
8-1 経営戦略マネジメント
8-2 技術戦略マネジメント
8-3 ビジネスインダストリ
9 企業と法務
9-1 企業活動
9-2 法務
技書の森解説
資格試験の問題集が続かなくなる原因の多くは、解いた直後に答え合わせができない動線にあります。『基本情報技術者試験 午前 厳選問題集』 (東京電機大学 編、東京電機大学出版局、2017 年 12 月刊) は、過去に出題された問題から刊行時点までの出題傾向と重点項目を踏まえて 400 題を選び、見開きに問題と解答を収めた演習書です。国立国会図書館の書誌では「厳選問題集 400 題」の表記で登録されており、限られた時間で効率よく学習できることを版元も前面に出しています。編者名が大学名義で、版元はその大学の出版部門という、教育機関発の問題集です。
テクノロジ・マネジメント・ストラテジの 3 系 9 分野で構成
前付として「はじめに」「試験制度概要」「本書の使い方」「チェックボックスの使い方」が置かれ、本編はテクノロジ系 / マネジメント系 / ストラテジ系の 3 系に分かれます。テクノロジ系は基礎理論 (基礎理論、アルゴリズムとプログラミング)、コンピュータシステム (コンピュータ構成要素、システム構成要素、ソフトウェア、ハードウェア)、技術要素 (ヒューマンインタフェース、マルチメディア、データベース、ネットワーク、セキュリティ)、開発技術 (システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術) の 4 分野、マネジメント系はプロジェクトマネジメントとサービスマネジメント (システム監査を含む) の 2 分野、ストラテジ系はシステム戦略、経営戦略、企業と法務の 3 分野で、合わせて 9 分野に問題が振り分けられています。分野ごとに解いた結果をチェックシートで記録し、苦手な分野を見つけて集中的に学習する使い方が、版元の紹介文でも想定されています。
分野別の過去問演習が知識問題に効く理由
基本情報技術者試験の知識問題は、出題範囲が IPA の定めるシラバスの体系に沿って広く分布し、一問あたりの深さよりも分野をまたぐ網羅性が問われる性格です。年度順の過去問集は本番の時間配分を練習するのに向きますが、どの分野で失点しているのかが見えにくいという弱点があります。本書のように分野別に並べ替えた問題集では、たとえば アルゴリズム とプログラミングの問題を続けて解いて考え方の型を固めたり、データベース の問題だけを集めて取りこぼしを潰したりと、弱点に焦点を絞った反復ができます。見開きで問題と解答が同時に見えることも、暗記に近い分野では確認のリズムが崩れず、学習の回転数を上げる方向に働きます。
2017 年刊であることと試験制度の変化への注意
留意すべきは刊行年です。本書は 2017 年 12 月刊で、書名の「午前」は当時の午前 / 午後という試験区分に基づいています。IPA の試験区分ページ (2026 年 9 月時点で参照) によると、基本情報技術者試験は令和元年度まで春期 / 秋期、令和 4 年度まで上期 / 下期に実施され、その後は CBT 方式で随時実施へ移り、出題区分も科目 A (90 分 / 四肢択一 60 問) と科目 B (100 分 / 多肢選択式 20 問) になっています。旧制度の午前試験に相当する知識問題は科目 A にあたりますが、本書の収録実績は 2017 年時点までなので、その後に加わった出題テーマやシラバスの改訂分は本書だけでは追えません。受験にあたっては、受験年度に対応した参考書や IPA の公開資料で制度と範囲を確認し、本書は頻出分野の基礎を固める反復用として位置づけるのが適切です。参考書と技術書の使い分けは IT 資格の参考書と技術書の使い分けガイド でも扱っています。
教科書を一巡した基本情報の受験者向け、向かない人
本書は知識をゼロから教えるテキストではなく、解説付きの教科書や講義で一巡した受験者が、分野ごとの理解度を測って仕上げる段階で効果を発揮します。学習を始めたばかりで用語の意味から知りたい人、あるいは科目 B に相当する実践寄りの問題演習を求める人には、知識問題だけを収めた本書の性格は合いません。逆に、テキストを読み終えたのに模擬試験の点が伸びず、どの分野で落としているのか分からない人にとって、分野別に弱点をあぶり出せる本書の構成は、投じた時間が得点に直結しやすい選択です。
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