AIの政治哲学の表紙

AI の政治哲学(エーアイノセイジテツガク)

AI・機械学習
著者:
M. クーケルバーク/直江 清隆/金光 秀和/鈴木 俊洋/二瓶 真理子/古賀 高雄(クーケルバーク/ナオエ キヨタカ/カネミツ ヒデカズ/スズキ トシヒロ/ニヘイ マリコ/コガ タカオ)
出版社:
丸善出版
出版日:
2023年07月03日
ISBN:
9784621308257
在庫:
在庫あり
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書籍紹介

AI 倫理と同様に、不平等・民主主義・権力・ポストヒューマニズムに関する問題に焦点を当て、人工知能を理解する上で社会的・政治的理論の重要性を提示。前著同様、 AI に対する単なる警告や安易な非難を超え、 AI の政治についてどう語ればいいのかを分かりやすく、かつ前著よりも掘り下げて解説。人工知能は本質的に政治的であり、人々が関心を寄せる人種差別、気候変動、民主主義と監視社会などの政治問題は、 AI をはじめとする技術的発展に照らして、新たな緊急性と意味を持つようになっている。本書は政治哲学というユニークな視点を通して、 AI の本質的な政治性を明らかにし、 AI という権力によってもたらされる課題に対処するための、豊かな概念的ツールボックスを提供する。

技書の森解説

AI をめぐる議論はふつう「倫理」の言葉で語られますが、公平性や監視の問題は突き詰めれば権力の問題、つまり政治の問題です。丸善出版から 2023 年 7 月に刊行された本書は、 M. クーケルバーク氏がその一歩を踏み込み、不平等、民主主義、権力、ポストヒューマニズムといった政治哲学の主題から人工知能を読み解いた翻訳書です。訳出は直江清隆氏、金光秀和氏、鈴木俊洋氏、二瓶真理子氏、古賀高雄氏によります。

本書の主張の核は、 AI は本質的に政治的だという点にあります。気候変動、人種差別、そして民主主義と監視の緊張。人々が関心を寄せてきた政治問題は、 AI をはじめとする技術の発展に照らして新しい緊急性と意味を帯びる。その状況を単なる警告や安易な非難で片付けず、政治哲学の概念を道具箱として使い、 AI という権力にどう対処するかを考えるための枠組みを一つずつ手渡していく書きぶりです。技術の仕組みの解説書ではないので、機械学習の実装知識は要りません。

読み手に求められるのは、抽象的な議論を追う根気と、哲学の術語への多少の耐性です。 AI 倫理のガイドライン策定や AI ガバナンスに関わる実務者、倫理チェックリストの表層性に物足りなさを覚え始めたエンジニア、 STS や哲学を学ぶ学生。そうした読者が「公平な AI 」という言葉の手前で立ち止まり、誰の利害がかかっているのかを問い直すための理論的な足場を提供します。

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