入門 高校生のための情報リテラシー図鑑

ニュウモン コウコウセイノタメノジョウホウリテラシーズカン

正しい情報を見抜くために高校生必須の 1 冊

入門 高校生のための情報リテラシー図鑑の表紙
プログラミング
著者:
鹿野利春(カノトシハル)
出版社:
学事出版
出版日:
2026年02月24日頃
ISBN:
9784761931063
在庫:
在庫あり
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書籍紹介

これからのネット社会に必要なスキルが身につき、情報の見方、捉え方も学べる

情報収集に大きなメリットを持つ SNS は社会全体に大きな位置を占めてきています。一方そのデメリットとして煽情的なテーマや一面的な見方、またフェイクニュースなどの誤情報が拡散されやすいことが挙げられます。学校教育での「情報リテラシー」という言葉はまだ日本では「定型的な学習スキル」という解釈をされることが多く、高校においては「情報」という科目も新設されていますが、専門家からは「情報の真偽を見極めたり、正しく活用したりするためにメディア情報リテラシーを教育課程に組み込む段階に来ている」という指摘も出てきています。本書は情報収集・活用のためのスキル的な側面はもちろん、「正しい情報の見方、捉え方」という視点を交えたものを「情報リテラシー」と定義して、図表、イラスト、写真を使ってビジュアルにわかりやすく解説しています。

■著者コメント
「情報リテラシー」とは、簡単に言うと「情報を正しく解釈し、正確に発信する力」のことである。これからの社会を生き抜くためには必須の力である。これを身につけるためには、「知っている (知識)」×「使える (技能)」×「判断する (思考)」の 3 つが必要になる。本書の第 1 章では、情報やメディアの特性、情報社会の特徴や問題点などの「知識」を学ぶ。第 2 章では、「知識」を活用して問題を解決する例を、第 3 章ではコミュニケーション、第 4 章ではコンピュータやインターネットなどについての知識を学び、実際に活用するための方法を学ぶ。そして第 5 章でこれからを生きるための情報リテラシーについて、また超スマート社会や AI などについても述べている。本書で現時点の最先端を確認し、自分の情報リテラシーをどのようにアップデートしていけば良いかについて考えてほしい。

はじめに
本書の使い方

第 1 章 情報社会ってどんな社会?
1 情報とはなんだろう

2 情報とメディア

3 情報社会の特徴

4 情報社会の問題点

第 2 章 情報を活用してみよう
1 旅行の計画を立てよう

2 文化祭の出し物を企画しよう

3 情報をデザインしよう

4 選挙の候補者について調べてみよう

5 調べ物をするためには

6 インターネットで情報発信をしよう

第 3 章 情報とコミュニケーション
1「コミュニケーション」ってなに?

2 ネットコミュニケーションの特徴

3SNS のコミュニケーション

4 フェイクニュースを見抜くには

5 個人情報とプライバシー

6 インターネット上のトラブルに巻き込まれないために

第 4 章 情報のデジタル化
1 コンピュータの仕組み

2 インターネットの仕組み

3 大切なデータを守る情報セキュリティ

4 社会の中の情報システム

5 プログラミングとはなにか

6 プログラミングに挑戦してみよう

第 5 章 これからの情報社会
1 情報社会の次にやって来る「超スマート社会」

2AI の仕組み

3 これからの社会で情報はどう変わる?

4 これからを生きるための情報リテラシー

技書の森解説

SNS で流れてくる情報をどう見極め、自分からどう発信するか。『入門 高校生のための情報リテラシー図鑑』 (鹿野利春 監修、学事出版、2026 年 2 月刊) は、情報の集め方と活用のしかたに、正しい情報の見方と捉え方を加えたものを情報リテラシーと定め、図表、イラスト、写真を使って解説する本です。副題は「正しい情報を見抜くために高校生必須の 1 冊」です。刊行時の略歴によれば、監修の鹿野利春氏は石川県の公立高校と石川県教育委員会を経て、文部科学省に高等学校情報科担当の教科調査官として入省し、学習指導要領の取りまとめや GIGA スクール構想、情報活用能力の育成などを担当しました。刊行時は京都精華大学メディア表現学部の教授です。

全 5 章の構成、情報社会の特徴から超スマート社会まで

監修者のコメントは、情報リテラシーを情報を正しく解釈し正確に発信する力と説明し、身につけるには知識と技能と思考の 3 つが要るとしたうえで、章ごとの役割を示しています。はじめにと本書の使い方に続く第 1 章「情報社会ってどんな社会?」は、情報とメディア、情報社会の特徴と問題点という知識の章です。第 2 章「情報を活用してみよう」は、旅行の計画や文化祭の出し物の企画、選挙の候補者の調べ方といった身近な場面を題材に、情報のデザインや調べ物、インターネットでの情報発信へ進みます。第 3 章「情報とコミュニケーション」は、SNS のコミュニケーション、フェイクニュースの見抜き方、個人情報とプライバシー、インターネット上のトラブルへの備えを扱います。第 4 章「情報のデジタル化」はコンピューターとインターネットの仕組みから、情報セキュリティ、社会の中の情報システムを経て、プログラミングとは何かとその挑戦へ進み、第 5 章「これからの情報社会」は、超スマート社会、AI の仕組み、これからの社会で情報がどう変わるか、これからを生きるための情報リテラシーで締めくくられます。

真偽の見極めと発信の責任を、仕組みの理解から支える

情報リテラシーが難しいのは、正しい振る舞いを規則として覚えるだけでは、新しい場面に出会ったときに判断がつかないからです。たとえば投稿した写真や文章がなぜ取り消せないのかは、データが送信の途中や受け取った側で複製され、別の場所に残り続けるという通信の性質を知っていると腑に落ちます。インターネットの通信を支える TCP/IP がデータを小さく分けて送り届ける仕組みであることや、パスワードの管理のような日々の習慣が情報の機密性、完全性、可用性を守る セキュリティ の考え方につながっていることも、同じように操作の理由を説明する土台になります。もっともらしい文章や画像を作り出せる AI が身近になるほど、情報の発信者、日付、根拠をたどって確かめる習慣の重みは増します。監修者のコメントも、第 4 章をコンピューターやインターネットについての知識を学び、実際に活用するための方法を学ぶ章と位置づけています。

高校の授業と自習に使う図鑑、専門の技術書との違い

版元はこの本のジャンルを授業、対象を高校教員向けに分類しており、書名どおり高校生に向けた本であると同時に、授業で情報を扱う教員も読者として想定されています。第 1 章の最初の節は「情報とはなんだろう」で、情報という言葉の意味から入るため、読み始めるのに予備知識は要りません。一方で、プログラミングやネットワークの技術そのものを深く身につけたい人にとっては、第 4 章で扱うのはコンピューターとインターネットの仕組みから、プログラミングとは何かとその挑戦までで、実際にコードを書き進めたり通信の仕組みを詳しく学んだりするには、専門の入門書を別に選ぶ必要があります。

SNS やフェイクニュース、個人情報との付き合い方を、規則の暗記ではなく理由とセットで身につけたい高校生、そしてそれを授業で伝える立場の教員にとって、情報社会の知識からこれからの社会までを図表とイラストで一冊に収めた本書は、手元に置いて繰り返し開ける教材になります。

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