Ubuntu

扱いやすさで人気の Linux ディストリビューション。サーバーから個人利用まで幅広い

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Ubuntu とは

Ubuntu (ウブントゥ) は、Linux をベースにした OS のひとつ (ディストリビューション) で、開発を主導しているのは Canonical だ。公式の説明によれば、2004 年当時の Linux は独占的な製品版とサポートのないコミュニティ版に分かれ、一般の利用者が日常的に使える自由なソフトウェアになっていなかった。そこに Mark Shuttleworth が Debian の開発者を集めて Canonical を設立し、扱いやすい Linux デスクトップとして始めたのが Ubuntu である。最初の版 4.10 は 2004 年 10 月に公開された。

出発点が「一般の利用者が扱えること」だったため、初期設定の作り込みと解説情報の多さが今も特徴になっている。サーバー用途から個人のデスクトップ利用まで幅広くカバーし、Linux を学ぶ最初の選択肢としてもよく選ばれる。

ディストリビューションとは

Linux の中核 (カーネル) に、必要なソフトウェアや設定をまとめて、使いやすい形にしたものがディストリビューションだ。

種類傾向
Ubuntu扱いやすく情報が豊富
Debian安定性重視、Ubuntu の母体
その他用途に応じた多様な選択肢

Ubuntu は安定志向の Debian をベースに、より使いやすく整えられている。パッケージの形式や導入コマンドの作法を Debian と共有しているため、Debian 向けに書かれた手順の多くがそのまま通じる。ただし既定で入っているソフトウェアや設定ファイルの内容は同じではないので、細部は自分の環境で確かめたい。

版の番号と LTS の読み方

Ubuntu で最初に覚えるべきは、番号の意味と支援期間の違いだ。新版は 6 か月ごとに出て、番号は公開した年と月をそのまま並べる。26.04 なら 2026 年 4 月の版という意味になる。

種類公開の間隔標準の保守期間
通常版6 か月ごと更新の提供は 9 か月
長期支援版 (LTS)2 年ごと (4 月)セキュリティ保守 5 年

公式のリリースサイクルの説明では、本番環境には LTS を使い、通常版は新しいカーネルや処理系をすぐ試したい場合に向くと整理されている。LTS はさらに Ubuntu Pro の拡張保守を契約すると 10 年まで伸びる。2026 年 8 月時点の最新 LTS は、2026 年 4 月に公開された 26.04 LTS (Resolute Raccoon) だ。

この区別を軽く見ると運用の予定が崩れる。通常版でサーバーを立てると、1 年たたずに版を上げ直す作業が確定する。しかも支援期間が切れた版は配布物が旧版アーカイブへ移されるため、放置していると更新の取得先そのものを失う。動いているから触らない、という判断がいちばん危ない。

番号が年月であることは情報を読むときにも効く。手順書や解説が対象にしている版の番号を見れば、それが何年ごろの前提で書かれたものかがすぐ分かる。自分が使う版と離れているなら、既定値が変わっている可能性を疑ってから写す。

なぜ人気か

Ubuntu は、ソフトウェアの導入が簡単で、トラブル時の情報も日本語を含め豊富にある。クラウド上の仮想サーバーでも標準的な選択肢として用意されていることが多く、手元の検証環境と本番環境を同じ版でそろえやすい。学んだ操作がそのまま仕事の環境で通じることが、最初の一歩としての強さになっている。

利用時の指針

Ubuntu は初心者にも扱いやすいが、サーバーとして公開する場合は、適切なセキュリティ設定 (不要なサービスの停止、ファイアウォール、更新の適用) が欠かせない。手軽に立てられるからこそ、放置された脆弱なサーバーが攻撃の標的になりやすい。また、用途によっては他のディストリビューションが適することもある。

まずは LTS 版を仮想マシンやクラウドの小さなインスタンスに入れて、更新の適用と設定変更を自分の手で一巡させてみるとよい。そのうえで参照する解説の対象版を必ず確かめる癖をつければ、つまずきの大半は避けられる。

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