スキルアップ! 情報検索
スキルアップジョウホウケンサク
基本と実践 新訂第 2 版
- 著者:
- 中島 玲子 / 安形 輝 / 宮田 洋輔(ナカジマ レイコ / アガタ テル / ミヤタ ヨウスケ)
- 注目:
- 総合 1187 位
- 出版社:
- 日外アソシエーツ
- 出版日:
- 2021年01月22日頃
- 一覧:
- 2021 年に出た技術書
- ISBN:
- 9784816928628
- 在庫:
- メーカー取り寄せ
なぜ注目されているか
書籍紹介
情報検索スキルの基本から実践まで、2017 年刊の初版からさらにわかりやすく、コンパクトにまとめられたテキスト。欲しい情報が短時間で手に入る検索スキルが身につく。初版読者の声を参考に構成を見直し、この 3 年の間に登場した新サービスやシステム更改にも対応。実践的な検索のヒントや裏ワザ、豆知識も豊富にわかりやすく解説。情報検索を初めて学ぶ学生、スキルアップしたい図書館員、体系的に学びたい社会人におすすめ。
まえがき
凡例
第 1 章 情報検索 基本編
1. 情報を検索するとは
2. データベースと検索の仕組み
3. データベースには得意分野がある
4. サーチエンジンの使い方
5. 検索には戦略がある
第 2 章 情報検索 実践編
1. 図書を探す
2. 雑誌記事を探す
3. 新聞記事を探す
4. 統計情報を探す
5. 公的な資料、法律、判例を探す
第 3 章 情報検索 応用編
1. 転置索引ファイル
2. 形態素解析と N グラム
3. 忘れられる権利
4. リンク・リゾルバ
5. まとめて探す? 個別に探す?
6. 引用文献検索
7. 査読論文
8.「調べ方案内」を活用する
9. Web の検索に向かない情報
10. 情報収集に SNS を活用しよう
第 4 章 検索裏ワザ お役立ち情報編
1. フィールド別に検索しよう より的確に調べる
2. 検索語の数はひかえめに 検索漏れを減らす
3. より広く適したものを探す 論理和や上位概念の活用
4. ゆるやかに探してキュッと締める 制限検索の有用性
5. ソレじゃないのを探したい 論理差で検索ノイズを減らす
6. ないと思えば見つからない 結果はクールに眺めよう
7. フィードバックの活用 検索に使える言葉を見つけよう
8. オリジナル情報は早い! 正確! Web 情報で原典にあたる
9. 失われた Web ページを求めて Web アーカイブを使ってみる
10. 日本語だけに頼らない 英語は英語で検索しよう
11. 機械翻訳を使いこなす 日本語を各言語へコツ
12. あの言葉で見つけたい 図書を全文検索する
13. 誰のために調べるのか 代行検索のポイント
14. 検索は何をもって成功なのか? 検索評価の観点
索 引
技書の森解説
大学のレポートや業務の調査で、検索結果が多すぎたり少なすぎたりして困った経験がある人に向けた情報検索のテキストが『スキルアップ! 情報検索』です。中島 玲子、安形 輝、宮田 洋輔の 3 名による共著で、副題は「基本と実践」、日外アソシエーツから 2021 年 1 月に刊行された新訂第 2 版にあたります。版元の紹介によると、2017 年刊の初版を初版読者の声を参考に構成から見直し、初版以降に登場した新しいサービスやシステムの更改にも対応させた版です。図書、雑誌記事、新聞記事、統計、法律や判例といった情報源ごとの探し方と、検索システムの仕組み、実践的なコツを 1 冊にまとめています。
基本編から検索裏ワザ編まで、全 4 章の構成
目次は全 4 章です。第 1 章「情報検索 基本編」は情報を検索するとはどういうことかという整理から始まり、データベースと検索の仕組み、データベースごとの得意分野、サーチエンジンの使い方、検索の戦略という 5 項目を並べます。第 2 章「情報検索 実践編」は、図書、雑誌記事、新聞記事、統計情報、公的な資料と法律と判例という、情報源別の 5 項目です。第 3 章「情報検索 応用編」は 10 項目と幅が広く、転置索引ファイルや形態素解析と N グラムといった検索システムの内側の話に加えて、忘れられる権利、リンク・リゾルバ、引用文献検索、査読論文、「調べ方案内」の活用、Web の検索に向かない情報、SNS を使った情報収集までを扱います。第 4 章「検索裏ワザ お役立ち情報編」は 14 項目のコツ集で、フィールド別の検索から始まり、論理差で検索ノイズを減らす方法、Web アーカイブで失われたページを探す方法、機械翻訳の使い方、図書の全文検索、代行検索のポイントを経て、検索評価の観点で締めくくられます。
転置索引と形態素解析、検索システムの裏側を知る意味
図書館の蔵書目録や論文の データベース は、書名、著者名、件名といった項目ごとに整理された記録の集まりです。検索システムは入力された語を文書の先頭から順に照合しているわけではなく、語ごとにその語を含む記録の一覧をあらかじめ作っておき、その索引を引いて結果を返します。これが転置索引と呼ばれる構造です。日本語は英語のように単語の間に空白が無いため、索引を作る段階で文を語に区切る必要があり、辞書を使って品詞の単位に分ける形態素解析と、機械的に N 文字ずつ切り出す N グラムという 2 つの系統があります。形態素解析は自然言語処理の基礎技術の一つで、辞書に無い新語や固有名詞の区切りを誤ると、その語で探しても記録が見つからないことがあります。N グラムは取りこぼしが少ない代わりに、意図しない部分一致による検索ノイズが増えやすい方式です。
ヒットしないときの次の手には、表記を変える、語を短くする、項目を指定するといった選択があります。第 4 章が扱う論理和や論理差は、検索語ごとの結果の集合について和や差を取る考え方で、論理和で上位概念や同義語まで広げてから制限検索で絞る、不要な話題を論理差で除くという手順が第 4 章の項目に並びます。
情報検索を学ぶ学生と図書館員に向く理由、向かない目的
版元は読者として「情報検索を初めて学ぶ学生、スキルアップしたい図書館員、体系的に学びたい社会人」を挙げています。レポートや卒業論文の文献調査を始める学生には第 2 章の情報源別の探し方が、レファレンス業務に携わる図書館員には第 3 章の引用文献検索やリンク・リゾルバ、第 4 章の代行検索のポイントが、それぞれの読者に当たる項目です。一方で、転置索引や形態素解析は応用編の 10 項目のうちの 2 項目であり、プログラムを書いて検索システムを実装する手順を学ぶ本ではありません。また、2021 年 1 月時点のサービスとシステムを前提にした内容なので、個々のデータベースの画面や提供条件は刊行後に変わることがあります。
本書の 4 章は情報源の選び方、検索語の組み立て、結果の評価の順に並びます。検索の失敗を運や勘のせいにせず、仕組みと手順の側から直したい人に合う一冊です。
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