はじめよう! 作りながら楽しく覚える After Effects
ハジメヨウツクリナガラタノシクオボエルアフターエフェクツ
なぜ注目されているか
書籍紹介
Adobe Creative Cloud の登場により、これまではプロ用で高嶺の花だったクリエイティブ系ソフトが身近になりました。
映像に特殊効果を施す After Effects もそのようなソフトのひとつで、これまでは映像系クリエイター御用達の定番ソフトでした。
テレビや CM、ミュージックビデオなとで、After Effects で加工された映像を目にしない日は無いほど、映像制作にはかかすことのできない基本ソフトです。
同じような映像系ソフトでも、iMovie や premiere pro あるいは Final Cut Pro などはある程度使い方の道筋が決まっていて、ソフトの側でも何となく次の工程に誘導してくれます。
つまりソフトの指示に従って材料を入れたら、それなりの動画ができる仕組みになっていますが、After Effects の場合は、目の前に大量の道具が置かれ、しかもたくさんある道具の組み合わせも自由。
うまく使いこなせば凄い映像を作ることができますが、使い方がわからないと手も足も出ない“途方に暮れる"系ソフトの代表格でもあります。
本書は、はじめて After Effects を使う人、かつてトライしたけど挫折した人などを対象に、著者が試行錯誤して After Effects をマスターしたノウハウをベースに、これまでの入門書とは異なったアプローチ方法で確実に、しかもラクに楽しく使い方を覚えられるチュートリアルブックです。
取りあえず、After Effects の主要な機能と使い方を広く浅く理解することで、多くの人が最初のハードルを越えられるように構成されており、さらに発展性も身につけられるよう、パーティクルやエクスプレッション、3D レイヤーというような多少難しくても、いずれは避けて通れない重要な機能についても、シンプルなサンプルを作りながら着実に覚えることができる書籍です。
本書のコンセプト
・まずは簡単で、効果がわかるシンプルなサンプルを自分で作る
・サンプルを作りながら、After Effects の仕組みを理解する
・サンプルを作りながら、取りあえず必要な機能に絞って覚える
・難しいが重要な機能も、シンプルなサンプル作りで楽しく覚える
Chapter1 とにかく特殊効果を 1 つ作ってみよう
Chapter2 流星をバックに文字を動かしてみよう
Chapter3 泡をバックに図形を動かしてみよう
Chapter4 定番エフェクトの使い方を覚えよう
Chapter5 AE の醍醐味、パーティクルを使ってみよう
Chapter6 初心者にも便利なエクスプレッションを覚えよう
Chapter7 3D レイヤーで立体的な表現に挑戦
Chapter8 複数のレイヤーを一緒に動かしたり、まとめたりしよう
Chapter9 レイヤーの様々な合成方法を覚えよう
Chapter10 できた物を書き出したり、素材を読み込んで配置しよう
索引
技書の森解説
After Effects は、映像に特殊効果やアニメーションを加えるための Adobe のソフトウェアで、画面に並ぶ道具の多さに最初の一歩で戸惑う人が多いソフトでもあります。『はじめよう! 作りながら楽しく覚える After Effects』 (木村 菱治 著、ラトルズ、2015 年 2 月発売) は、はじめて After Effects を使う人や、かつてトライして挫折した人を対象に、シンプルなサンプルを作りながら使い方を覚えるチュートリアルブックです。版元の紹介文では、主要な機能と使い方を広く浅く理解して最初のハードルを越えられるように構成したと説明されています。
Chapter1 から 10 の構成、特殊効果 1 つから書き出しまで
目次は Chapter1 から Chapter10 までの全 10 章と索引です。Chapter1「とにかく特殊効果を 1 つ作ってみよう」で最初の作品を仕上げ、Chapter2「流星をバックに文字を動かしてみよう」と Chapter3「泡をバックに図形を動かしてみよう」で、背景と動く要素を組み合わせる作例に進みます。続く Chapter4 が定番エフェクトの使い方、Chapter5 がパーティクル、Chapter6 が初心者にも便利なエクスプレッション、Chapter7 が 3D レイヤーによる立体的な表現です。後半の Chapter8 は複数のレイヤーを一緒に動かしたりまとめたりする方法、Chapter9 はレイヤーの様々な合成方法を扱い、最後の Chapter10「できた物を書き出したり、素材を読み込んで配置しよう」で、作った映像の書き出しと素材の読み込みに触れて終わります。版元が掲げるコンセプトは、効果がわかるシンプルなサンプルを自分で作り、作りながら仕組みを理解し、必要な機能に絞って覚えるというものです。
レイヤーとキーフレームの考え方が After Effects の入口になる理由
After Effects が難しく見えるのは、iMovie や Final Cut Pro のように素材を順に並べて編集する道具ではなく、映像や文字、図形を重ねたレイヤーの一枚一枚に対して、位置や大きさ、不透明度などの値を時間に沿って変えていく道具だからです。ある時刻での値を記録する印がキーフレームで、2 つのキーフレームの間はソフトが自動で補間して動きを作ります。この仕組みが分かると、エフェクトもパーティクルも、レイヤーに付けた値の変化の組み合わせとして読めるようになります。エクスプレッションは、値を手で打ち込む代わりに短い式で決める機能で、繰り返しの動きや別のレイヤーとの連動を少ない手間で作れます。3D レイヤーは平面のレイヤーに奥行きの軸を与えて、立体的な配置やカメラの動きを表現する機能です。本書の目次でも、最初の 3 章は小さな作例の完成に充てられ、パーティクル、エクスプレッション、3D レイヤーは Chapter5 以降に置かれています。
2015 年刊行時の After Effects を前提に読む
本書は 2015 年 2 月の刊行で、その時点の After Effects を前提にしています。刊行後の版の After Effects を使う場合は、メニューの位置やパネルの名称が本書の画面と一致しないことがあります。機能の名前を手がかりに読み替えられる人に向いた本であり、特定の版の操作手順を一つずつ正確に追いたい人や、機能を網羅したリファレンスを求める人には目的が合いません。
一方で、After Effects を一度開いたものの何から手を付けるか分からなかった人や、動画の編集はできるが文字や図形を動かす表現に進みたい人にとって、本書は手を動かして作例を完成させながら主要な機能を一巡できる一冊です。Chapter1 の特殊効果を仕上げるところから始めれば、パーティクルや 3D レイヤーへ進むための土台を順に積み上げられます。
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