急がばナナメの表紙

急がばナナメ(イソガバナナメ)

その他
著者:
おんりー(オンリー)
出版社:
KADOKAWA
出版日:
2023年03月01日
ISBN:
9784048975643
在庫:
在庫あり
4.5(26 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
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書籍紹介

チャンネル登録者数 100 万人超え!ドズル社・おんりーのインドアエッセイが誕生!
実家は田舎。家から駅までかなり遠い上、その駅から中心部までもかなり遠い。最寄り駅は無人で、 1 両か 2 両編成の電車しか来ない。そのせいか、電車に乗って遠出することがほとんどなく、学生時代の移動手段は自転車と親の車だった。上京する準備のために 6 年ぶりに電車に乗った……というようなレベルだ。東京に住むようになって「こんなに電車乗るの?」と驚いている。

近所には大きな池があって、僕はそこで、割り箸の先にスルメイカをつけてザリガニを釣っていた。カエルもいたし、アメンボも捕まえていた。セミやバッタやトンボも追いかけていた。そして、捕まえたザリガニを家につれて返って、毎回親に怒られる。絶賛田舎の小学生、という感じだ。

実家の周りは、見渡すとほとんど田んぼ。新しい民家はそれなりにあるけれど、田んぼの面積がかなり広い。道路にはカエルが数千匹いるんじゃ?というレベルでいて、夜には眠れないくらいの大音量で鳴く。

みんなのイメージ通りの田舎に、僕は住んでいた。 (続く)

【収録予定項目】
・卓球はトスを上げるまでゲームが始まらない

・静かなスポーツ少年だった小学生のころ

・ 30kg の米俵を車に積むような田舎

・猫を飼いたいんだ

・僕のクッキング

・悩みたくないのに Anxious mind

・はじめての動画

・ひらめく企画たち

・ドズル社へようこそ...etc

技書の森解説

急がば回れ、ではなく「ナナメ」。この書名に、まっすぐな最短距離を進んできたわけではないという自己認識がにじみます。動画クリエイター集団・ドズル社のおんりーが 2023 年 3 月に KADOKAWA から刊行したインドアエッセイで、キャッチコピーにはチャンネル登録者数 100 万人超がうたわれていますが、中身はむしろ派手さと無縁の半生記です。

序盤に広がるのは徹底して具体的な田舎の風景です。最寄り駅は無人で 1 両か 2 両編成の電車しか来ず、家の周りは見渡す限りの田んぼ、池では割り箸とスルメイカでザリガニを釣る。そんな環境で卓球に打ち込んだ静かな少年が、上京に戸惑いながら、初めての動画投稿やひらめく企画を経てドズル社へたどり着くまでが、飾らない筆致で並びます。料理や猫への憧れ、悩みがちな気質の話など、日常の目線の低さも一貫しています。

ドズル社の動画を知らなくても、内向的な少年の成長記として予備知識なしで読めます。華やかな成功譚を期待するより、遠回りや回り道をそのまま肯定してほしい気分の日にページを開くのが合う本かもしれません。

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