IT エンジニアのためのプロジェクトマネジメント入門

アイティーエンジニアノタメノプロジェクトマネジメントニュウモン

IT エンジニアのためのプロジェクトマネジメント入門の表紙
エンジニアのキャリア / 思考
著者:
澤部 直太 / 西山 聡 / 飯尾 淳(サワベ ナオタ / ニシヤマ サトル / イイオ ジュン)
出版社:
オーム社
出版日:
2020年09月07日頃
ISBN:
9784274225925
在庫:
在庫あり
3(1 件 / 楽天ブックス)

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書籍紹介

手を動かして学ぶ、IT エンジニア向けのプロジェクトマネジメント入門書!
PMBOK 第 6 版に基づいた、プロジェクトマネジメントの本格的な入門書です。

本書は、現場でプロジェクトマネージャーを育成するための教科書となるよう制作しました。独習や IT 企業での教育ではもちろん、大学や専門学校などでもお使いいただける構成です。豊富な演習問題を解きながら、プロジェクトマネジメントの基礎知識が身につきます。

技書の森解説

『IT エンジニアのためのプロジェクトマネジメント入門』 (澤部 直太、西山 聡、飯尾 淳 著、オーム社、2020 年 9 月発売) は、PMBOK 第 6 版に基づいて、IT プロジェクトの立上げから計画、実行の管理、終結までを章末の演習問題を解きながら学ぶ入門書です。版元は本書を、現場でプロジェクトマネージャーを育成するための教科書として作ったと説明しており、独習や IT 企業の社内教育に加え、大学や専門学校の授業でも使える構成をうたっています。開発の担当からチームを回す役割へ移りつつある人が、知識体系の全体像と手順を一冊で押さえるための本です。

全 15 章の構成、開発プロセスから調達と終結まで

本書の前半は、プロジェクトマネジメントを IT の文脈に置き直す準備にあてられています。1 章でプロジェクトとは何かを独自性や有期性、QCD とリスクの観点から整理し、2 章でウォーターフォールモデルと アジャイル開発 の両方を含むソフトウェア開発プロセスと共通フレーム 2013 を、3 章でソフトウェア開発プロジェクトに固有の難しさと管理の対象を扱います。4 章のステークホルダーとライフサイクルと組織構造を経て、5 章で PMBOK の知識エリアとプロセス群、49 のプロセス、国際標準の ISO 21500 を概観します。6 章以降はプロジェクトの流れに沿った実務編で、立上げとスコープ定義、WBS とアクティビティ、クリティカルパスや PERT 図を使うスケジュールの作成、ファンクションポイント法を含むコスト見積り、リスク・マネジメント、資源のマネジメント、アーンド・バリュー分析による実績の測定、コミュニケーションとステークホルダー、成果物の品質管理、調達の管理とプロジェクトの終結と続きます。巻末には Redmine の試用を扱う付録が置かれています。

演習で手を動かす作り、WBS や PERT 図を実際に書く

本書の特徴は、各章の最後に演習の節があることです。目次を見ると、プロジェクト憲章を作る、マインドマップを使って WBS を書く、PERT 図を書く、ソフトウェアを使ってスケジュールを作る、コストを見積る、リスクを列挙する、定量的なリスク分析をしてみるといった課題が並び、知識の確認にとどまらず計画書の型を自分の手で埋める練習になっています。プロジェクトマネジメント は、用語を覚えただけでは現場で使えない分野です。WBS をどの粒度まで分解すれば見積りが成り立つのか、どの作業がクリティカルパスに乗るのか、アーンド・バリューの指標が何を示しているのかは、一度自分で表や図を作ってみて初めて実感できます。教科書としての使われ方を想定した作りなので、研修の教材や勉強会の題材としても組み込みやすい一冊です。

PMBOK 第 6 版準拠という前提とソフトウェアの見積りの難しさ

読む前に押さえておきたいのは、本書が PMBOK 第 6 版に準拠しているという点です。PMBOK ガイドは 2021 年刊の第 7 版で、プロセスを中心とした構成から、原理原則とパフォーマンス領域を軸とする構成へ大きく改められました。本書の 5 章が扱う 10 の知識エリアと 49 のプロセスという枠組みは第 6 版のものなので、資格試験の受験準備に使う場合は、試験が準拠する版の範囲を公式の情報で確かめたうえで、本書を基礎固めの副読本として位置づけるのが安全です。ただし、計画を立てて実績と比べ、ずれを変更管理で吸収するというプロセスの考え方そのものは版が変わっても役に立ちます。とくにソフトウェア開発では、要求が途中で変わり、作業量が目に見えにくいため、見積りの根拠を説明できること自体が大きな価値を持ちます。本書が 9 章でソフトウェア開発のコスト見積りの難しさや、機能要件と非機能要件が見積りに与える影響を取り上げているのは、IT 向けの入門書としての強みです。

初級から中級の IT エンジニアと学生に向く理由

版元が想定する読者は、キャリアアップを目指す初級から中級の IT エンジニア、IT 系企業を目指す学生、そして PMP の受験対策本の副読本を探している人です。開発チームで仕事をした経験があると、3 章の失敗要因や 14 章のソフトウェア開発における品質管理が自分の現場と結びつきやすくなります。一方、メンバーの育成や 1on1 といった人の側のマネジメントを中心に学びたい場合は、チーム開発とマネジメントの本の選び方 を参考に別の本と組み合わせるほうが目的に近づきます。初めてリーダーやサブリーダーを任されそうな人、計画書や WBS の書き方を自己流のままにしたくない人にとって、知識体系と演習を一冊で往復できる本書は、最初の足場として手元に置く価値のある入門書です。

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