ソフトウェア設計の結合バランス 持続可能な成長を支えるモジュール化の原則(ソフトウェアセッケイノケツゴウバランス ジゾクカノウナセイチョウヲササエルモジュールカノゲンソク)
- 著者:
- Vlad Khononov/島田 浩二(ヴラッド ホノノフ/シマダコウジ)
- 出版社:
- インプレス
- 出版日:
- 2025年10月17日頃
- ISBN:
- 9784295022961
- シリーズ:
- impress top gear
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
「結合」とは、モジュール設計における基本概念の 1 つで、モジュール間の相互作用や依存関係の強さを表します。この「結合」を適切に管理することで、ソフトウェアシステムの保守性や拡張性、ひいては進化性を向上させることができます。つまり、ソフトウェアシステムの持続可能な成長には、「結合」の適切な管理が欠かせないということになります。本書では、まず構造化設計やオブジェクト指向設計に用いられてきた「結合」に関するモデルや評価手法を包括的に解説。さらに、複雑性を管理し、モジュール性を高める設計ツールとして、「結合」を活用する新たなアプローチを提案します。本書は、ソフトウェア設計に関わるすべての人々にとって、ソフトウェア設計に対する新たな視点を提供する一冊となっています。
技書の森解説
「疎結合にせよ」はソフトウェア設計の定番だが、結合をゼロにはできないし、むやみに分割すれば分散システム特有の複雑さが増える。本書はこの二律背反を正面から扱い、結合を「知識の共有」「距離」「変動性」という 3 つの次元で定量的に捉えるフレームワークを提示します。著者の Vlad Khononov は DDD (ドメイン駆動設計) の文脈で登壇や執筆を重ねてきたアーキテクトで、マイクロサービスとモノリスの議論を超えた原則的な判断軸を提供しています。
本書の強みは、「この場面ではどの程度の結合が妥当か」を考えるための言語を与えてくれる点です。分割すべきか統合すべきか、同期呼び出しか非同期か、共有ライブラリか重複許容か。こうした設計判断を場当たり的な経験則ではなく、結合の 3 次元に照らして評価できるようになります。
想定読者は、モジュール境界やサービス分割の判断を日常的に求められるアーキテクトや技術リーダーです。 DDD やマイクロサービスの基礎知識があると理解が深まりますが、概念は一般原則として語られるため特定のフレームワークに依存しません。 50 年以上のソフトウェア工学の知見を凝縮して実務の判断に使える形にした、設計論の実践的な参照書です。