Azure の知識地図 〜クラウドの基礎から実装・運用管理まで

アジュールノチシキチズ クラウドノキソカラジッソウ ウンヨウカンリマデ

Azure の知識地図 〜クラウドの基礎から実装・運用管理までの表紙
その他
著者:
土田 純平 / 永田 祥平 / 栗本 美穂 / 石塚 航希 / 乃村 翼 / 草谷 一輝(ツチダ ジュンペイ / ナガタ ショウヘイ / クリモト ミホ / イシヅカ コウキ / ノムラ ツバサ / クサヤ カズキ)
価格:
¥3,300
出版社:
技術評論社
出版日:
2025年05月13日頃
ISBN:
9784297149031
在庫:
1
判型:
単行本
4.33(3 件 / 楽天ブックス)

なぜ注目されているか

総合449位 言及 2 件

書籍紹介

本書の最大の目的は「Microsoft が公開している Azure の公式ドキュメントに書いてあることがわかるようになる」ことです。
公式ドキュメントは無料で Web 上に公開されていますが、固有のサービス名や専門用語が使われているため、初学者が全体像を把握するには時間を要します。また、クラウドサービスは頻繁に更新され、新機能や新しい考え方が生まれます。

そのため、本書は「すぐに Azure を使いこなす」ことよりも「変化するドキュメントや仕様を理解できる基礎知識を身につける」ことを目指します。

技書の森解説

Microsoft Azure をこれから使う人が、膨大な公式ドキュメントを自力で読めるようになるための土台を作る入門書です。『Azure の知識地図 クラウドの基礎から実装・運用管理まで』は、土田純平、永田祥平、栗本美穂、石塚航希、乃村翼、草谷一輝、酒見一幸の 7 人による共著で、技術評論社から 2025 年 5 月に発売されました。版元は本書の最大の目的を、Microsoft が公開している Azure の公式ドキュメントに書いてあることが分かるようになることだと説明しています。すぐに使いこなすことよりも、変化していくドキュメントや仕様を理解できる基礎知識を身につけることを目指す、という位置づけです。

クラウドの基礎から IaaS、PaaS、運用まで全 5 章の構成

第 1 章は クラウドコンピューティング の種類や利用形態、利用者と事業者の責任の分け方といった共通の考え方から入り、Azure の契約形態、課金体系、リージョン、管理単位、無料枠と料金の見積もりを押さえたうえで、サインアップと Azure portal での最初の操作まで進みます。第 2 章は IaaS で、仮想ネットワークの設計、仮想マシンとマネージドディスク、オンプレミスとの接続を扱い、仮想マシンを実際にデプロイするハンズオンが付きます。第 3 章は PaaS で、App Service や Azure Functions といったアプリケーションの実行基盤、Azure SQL や Cosmos DB などのデータの置き場所、サービス間の連携、データ分析、IoT、AI のサービス群を順に紹介し、Azure OpenAI Service と App Service を組み合わせて独自の ChatGPT アプリケーションを動かすハンズオンで締めくくります。第 4 章は Microsoft Entra ID や Azure Policy によるセキュリティとガバナンス、コスト管理と Azure Monitor による監視を解説し、実務でよく使われる構成を 5 つのシナリオで示します。第 5 章はドキュメントの読み方、Microsoft のトレーニング、資格取得、サポートの使い方といった、学び続けるための方法に充てられ、付録には本書の内容を深めるための Microsoft Learn のトレーニングがまとめられています。

Azure の全体像がつかみにくい理由と、この本の地図の描き方

Azure は提供するサービスの数が多く、しかも固有の名前が付いているため、名前だけを見ても何のためのサービスか分かりにくいのが初学者にとっての最初の壁です。版元も、公式ドキュメントは無料で公開されているものの、固有のサービス名や専門用語が多く、全体像の把握に時間がかかると指摘しています。加えて、Web アプリケーションを動かすだけでも App Service、Azure Functions、Static Web Apps、コンテナーのサービスと選択肢が複数あり、どれを選ぶかは処理の性質や運用の手間で変わります。本書の第 2 章から第 4 章の多くの節は、ネットワーク環境を作りたい、データを保存したい、サービス間を連携したい、分析をしたいといった目的の形で見出しが立てられており、やりたいことから該当するサービス群へたどれる作りです。第 4 章のシナリオには、Azure OpenAI Service と Azure AI Search を組み合わせ、社内の文書を検索した結果をもとに回答を生成する RAG の構成 も含まれています。版元の著者紹介 (刊行時) によれば、7 人はいずれも日本マイクロソフトまたは米国の Microsoft に在籍している、あるいは在籍した経験を持ち、インフラ、アプリケーション、データと AI など担当してきた領域はそれぞれ異なります。

パブリッククラウドが初めての人に向く Azure の入門書

版元がおすすめする読者は、今までパブリッククラウドを使ったことがない人と、Azure の基礎と全体像を体系的に学びたい人です。版元自身がクラウドサービスは頻繁に更新されると述べているとおり、本書は 2025 年 5 月の刊行時点のサービスと画面を前提にしています。版元のページにはサポートページ (正誤表やダウンロード) の案内があるので、ハンズオンを進める前に確認しておくと安心です。特定のサービスを深く設計するための専門書でも、資格試験の問題集でもないため、すでに Azure で構築や運用を担っている人には物足りない部分があります。一方で、社内で Azure の導入が決まった人、オンプレミスのインフラを担当してきてクラウドの考え方を一から整理したい人、公式ドキュメントを開いても用語でつまずいてしまう人にとっては、サービス同士の関係を一枚の地図として頭に入れてから公式ドキュメントへ進める一冊です。クラウドの本と公式ドキュメントの使い分けは インフラとクラウドの技術書ガイド でも整理しています。

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