日商プログラミング検定 STANDARD VBA 公式ガイドブック 新装版
ニッショウプログラミングケンテイ STANDARD VBA コウシキガイドブック シンソウバン
- 著者:
- 日本商工会議所プログラミング検定研究会(ニホンショウコウカイギショプログラミングケンテイケンキュウカイ)
- 注目:
- 総合 1625 位
- 出版社:
- TAC 出版
- 出版日:
- 2023年03月22日
- ISBN:
- 9784300106181
- 在庫:
- 在庫あり
なぜ注目されているか
書籍紹介
2019 年 4 月から始まる日商プログラミング検定の公式ガイド。一定の知識を持った人向けに、どの範囲で試験が出題されるかを論点知識や例題を通じて提示するガイドブック。STANDARD レベル VBA 対応。
日商プログラミング検定とは、プログラミングスキルの習得に関する事項を中心とした試験内容であり (IT 全般の試験ではなく、学習・試験範囲をプログラミングに関するものに限定)、知識のみならず、実技試験でプログラミングスキルを問うものである (試験では、実際にソースコードを記述し、課題を完成させる)。また、ネット試験で随時受験できる試験になっている。
●試験内容・レベル・対象言語
・エントリー: 初学者向け、択一知識問題 (30 分)、言語: スクラッチ
・ベーシック: プログラミング学習の基本、択一知識問題 (40 分)、言語によらない
・スタンダード: 高校・大学・専門学校レベル、択一知識問題 (30 分)・プログラミング実技 (30 分)、言語: C 言語、JAVA、VBA、(Python)
・エキスパート: 企業における人材ニーズを反映、択一知識問題 (30 分)・プログラミング実技 (未定) 言語: C 言語、JAVA、VBA、(Python)
技書の森解説
日商プログラミング検定は、日本商工会議所が実施するプログラミングスキルに範囲を絞ったネット試験で、上位レベルの STANDARD と EXPERT では択一の知識問題に加えて、課題どおりにソースコードを書いて自動判定を受ける実技試験が課されます。『日商プログラミング検定 STANDARD VBA 公式ガイドブック 新装版』 (日本商工会議所プログラミング検定研究会 著、TAC 出版、2023 年 3 月刊) は、そのうち STANDARD レベルを VBA で受験する人に向けた公式ガイドブックです。版元の紹介文が本書の役割を「一定の知識を持った人向けに、どの範囲で試験が出題されるかを論点知識や例題を通じて提示する」と述べているとおり、文法を一から教える教科書ではなく、試験の輪郭を示す B5 判の対策書として位置づけられています。
STANDARD レベル VBA の出題形式と、公式ガイドが示す範囲
検定公式ページによれば、STANDARD は「高校・大学・専門学校等でのプログラミング学習の習得度を問う」レベルで、Java / C 言語 / VBA / Python の 4 言語で実施され、出題形式は択一知識問題 (30 分) とプログラミング実技 (30 分)、合格基準は知識科目 70 点以上と実技科目 3 問完答です (2026 年 9 月時点)。VBA の試験範囲 / 学習項目として掲げられているのは、値とリテラル、変数とデータ型、分岐と選択、繰り返し、配列、シート、簡単な Excel 関数の 7 項目で、本書はこの範囲について論点となる知識の整理と例題を通じて「どこが問われるか」を示します。受験を考える人が注意したいのは、試験制度が刊行後も動く点です。本書の紹介文では STANDARD の対象言語を「C 言語、JAVA、VBA、(Python)」と Python を括弧付きで記し、EXPERT の実技を「未定」としていますが、これは刊行時点の記述で、2026 年 9 月時点の公式ページとは既に差があります。出題範囲や合格基準は受験前に必ず公式ページで確かめてください。
Excel マクロの経験を、仕様から書く力へ変える VBA の試験対策
VBA は Excel などの Office アプリケーションに組み込まれたマクロ言語で、実務ではマクロの記録機能や断片の流用だけでも業務を回せてしまうことがあります。しかし検定の実技で求められるのは、変数 にどの型を選び、条件分岐と 繰り返し をどう組み合わせ、配列 に値を蓄えてどう取り出すかという、言語を問わず通用する制御構造を自分で組み立てる力です。そこに VBA 固有の要素として、ワークシートやセルをオブジェクトとして操作する「シート」と、ワークシート関数を呼び出す「簡単な Excel 関数」が試験範囲として加わります。動くコードを写して動かせることと、課題文を読んで仕様どおりに完成させられることの間には距離があり、実技が自動判定で完答を求める試験である以上、細部まで正しく動くコードを書く練習が対策の中心になります。公式ガイドの例題は、その練習の照準を試験の出題範囲に合わせるための素材です。
新装版の位置づけと、先に入門書を読むべき人
本書は「一定の知識を持った人向け」と版元が明言する対策書で、VBA の文法や Excel オブジェクトの操作をこれから覚える段階の人が最初に開く本ではありません。未経験であれば、入門書で基本構文と Excel の操作を一巡させてから本書に入るのが順当です。また VBA 以外の言語 (Java / C 言語 / Python) で受験する人には対応しない点、体系的な文法解説や実務のマクロ開発技法を求める人には薄く感じられる点も踏まえておくべきです。新装版と前版の違いは版元の登録情報に記載が無いため、本稿では扱いません。
逆に、業務で Excel マクロを組んできた人がスキルの証明として STANDARD VBA を受験する場合や、学校で VBA を学んだ学生が習得度を検定で可視化したい場合には、出題範囲の確認から例題による仕上げまでを一冊で済ませられる本書は費用対効果の高い選択です。公式の出題方針を確かめながら準備を進めたい受験者にとって、受験を決めた時点で手元に置いておく価値のあるガイドブックです。
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