Web3 とは何か

ウェブスリートハナニカ

NFT、ブロックチェーン、メタバース

Web3 とは何かの表紙
クラウド / インフラ / DevOps
著者:
岡嶋裕史(オカジマ ユウシ)
出版社:
光文社
出版日:
2022年12月14日
ISBN:
9784334046392
シリーズ:
光文社新書
在庫:
在庫あり
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書籍紹介

「Web3」とは、「巨大 IT 企業 (ビッグテック) の支配から個人が解放されたインフラ」で、「要素技術としてブロックチェーン、なかでも NFT あたりを重視する」くらいが最大公約数的な説明だろう。結論を先取りすれば、ぼくは Web3 はあんまりうまくいかないだろうと考えている。一つは、実現手段をブロックチェーンにこだわりすぎているから。もう一つの、より大きな理由は利用者の欲求だ。一般利用者は本当にレイジーである。少しでもめんどうなステップがあると、そのしくみを使わない。そして、Web3 は不可避的にめんどうなしくみなのである。-「次世代のインターネット」といわれる「Web3」について、ベストセラー『メタバースとは何か』の著者が、わかりやすく多面的に解説!

技書の森解説

『Web3 とは何か』 (岡嶋 裕史 著、光文社、2022 年 12 月刊) は、「次世代のインターネット」といわれる Web3 を、ブロックチェーン、NFT、メタバースの 3 つの題材から論じる光文社新書の 1 冊で、副題は「NFT、ブロックチェーン、メタバース」です。版元の内容紹介は、Web3 の最大公約数的な説明として「巨大 IT 企業 (ビッグテック) の支配から個人が解放されたインフラ」と「要素技術としてブロックチェーン、なかでも NFT あたりを重視する」を挙げ、続けて著者の「結論を先取りすれば、ぼくは Web3 はあんまりうまくいかないだろうと考えている。」という一文を引いています。理由として示されるのは、実現手段をブロックチェーンにこだわりすぎていることと、利用者の欲求の 2 点で、後者について内容紹介は、一般の利用者は少しでもめんどうな手順があると仕組みを使わず、Web3 はそのめんどうを避けられない仕組みだと説明しています。版元の書籍ページの著者紹介 (2026 年 10 月時点) によれば、岡嶋 裕史は 1972 年東京都生まれで、中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程を修了し、富士総合研究所、関東学院大学を経て中央大学国際情報学部教授を務めています。

プロローグから第 3 章、エピローグ「幻想の Web3」までの構成

目次は、プロローグ「新たなバズワード登場?」、第 1 章「ブロックチェーン」、第 2 章「NFT」、第 3 章「メタバース」、エピローグ「幻想の Web3」です。国立国会図書館の書誌では、本書は光文社新書の 1232 番で、件名は NFT です。

台帳を連ねるハッシュと、管理者を置かない合意形成

ブロックチェーン は、取引の記録をまとめたブロックを時系列に連ね、同じ台帳の写しを多数の参加者が持つ仕組みです。各ブロックには直前のブロックの ハッシュ 値が書き込まれるため、過去の記録を 1 か所でも書き換えると、後ろに続くブロックとの整合が崩れて改ざんが露見します。どのブロックを正しい次の記録として採用するかは、特定の管理者ではなく参加者全体の 合意アルゴリズム で決まり、計算量の競争で決める方式や、保有量に応じて選ぶ方式があります。管理者を置かない代わりに、記録の確定には参加者の合意を待つ時間がかかります。

NFT とメタバース、Web2.0 との違い

NFT は、ブロックチェーン上で発行される代替できないトークンで、トークンごとに固有の識別子を持ち、誰が保有しているかと譲渡の履歴を台帳に記録します。画像や音楽そのものは台帳の外に置かれ、トークンにはその所在を示す情報だけが書かれる形が多く、トークンを持つことと作品の著作権を持つことは別の事柄です。メタバースは、利用者がアバターとして参加し、ほかの利用者と同じ空間で活動するオンラインの仮想空間を指す語で、仮想空間の中の持ち物を NFT で証明する構想が Web3 と結び付けて語られてきました。Web2.0 は、利用者が投稿した情報を大きなプラットフォームが集めて流通させる 2000 年代半ばからのウェブの姿を指す語で、Web3 はそのプラットフォームの支配をブロックチェーンによる分散で置き換えようとする構想として説明されます。

本書は、プロローグ「新たなバズワード登場?」からエピローグ「幻想の Web3」までの間に、ブロックチェーン、NFT、メタバースの 3 章を置き、Web3 を論じる新書です。

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