レトロスペクティブ

スプリント終了後にチームで振り返りを行い、プロセスを継続的に改善するアジャイルの儀式

アジャイルチーム

レトロスペクティブとは

レトロスペクティブ (Retrospective, レトロ) は、スプリント終了後にチームで振り返りを行い、プロセスを継続的に改善するアジャイルの儀式である。「何がうまくいったか」「何を改善すべきか」を議論し、次のスプリントに反映する。

基本フォーマット

フェーズ 内容 時間
Good (Keep) うまくいったこと 10 分
Problem (Stop) 問題だったこと 10 分
Try (Start) 次に試すこと 10 分
アクションアイテム 具体的な改善策を決定 15 分

進め方

1. チェックイン (5分)
   各メンバーの気分を共有 (15 の数字、絵文字)

2. データ収集 (10分)
   付箋に Good / Problem を書き出す

3. グルーピング (5分)
   似た意見をまとめる

4. 議論 (15分)
   投票で優先度を決め、上位を深掘り

5. アクションアイテム (10分)
   担当者と期限を決める

6. チェックアウト (5分)
   レトロ自体の振り返り

レトロスペクティブの手法

KPT (Keep / Problem / Try) が最も一般的。他に Start-Stop-Continue (始める / やめる / 続ける)、4Ls (Liked / Learned / Lacked / Longed for)、Sailboat (風=推進力 / 錨=障害 / 岩=リスク)、Mad-Sad-Glad (感情ベース) がある。

アンチパターン

犯人探しは心理的安全性を低下させる。アクションを決めないと振り返りが形骸化する。前回のアクションを追跡しないと同じ問題が繰り返される。声の大きい人だけが話すと全員の意見が反映されない。タイムボックスを守らないと時間オーバーになる。

ポストモーテムとの違い

観点 レトロスペクティブ ポストモーテム
タイミング スプリントごと (定期) 障害発生後 (不定期)
対象 プロセス全般 特定のインシデント
目的 継続的改善 再発防止
参加者 チーム全員 関係者

リモートでのレトロ

Miro、FigJam、Notion などのオンラインホワイトボードを使い、付箋を貼る形式で実施する。匿名投稿を許可すると、率直な意見が出やすい。

レトロの進行例

ファシリテーター: 「Good に付箋を貼ってください (3分)」
メンバー A: 「CI の高速化が効果的だった」
メンバー B: 「ペアプロで知識共有できた」

ファシリテーター: 「Problem に付箋を貼ってください (3分)」
メンバー C: 「レビューが溜まりがち」

 投票  「レビューの溜まり」を深掘り
 アクションアイテム: 「レビュー依頼から 4 時間以内に対応」

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