スクラム
スプリントと呼ばれる短い反復サイクルで開発を進めるアジャイルフレームワーク
スクラムとは
スクラム (Scrum) は、1〜4 週間のスプリントと呼ばれる反復サイクルで開発を進めるアジャイルフレームワークである。Ken Schwaber と Jeff Sutherland が 1995 年に体系化した。
3 つの役割
プロダクトオーナー (PO) はバックログの優先順位を管理しビジネス価値を最大化する。スクラムマスター (SM) はプロセスの改善と障害の除去を担う。開発チーム (3〜9 人) がプロダクトを開発する。
5 つのイベント
5 つのイベントを以下にまとめる。
| イベント | タイミング | 目的 |
|---|---|---|
| スプリントプランニング | スプリント開始時 | 何を作るか決める |
| デイリースクラム | 毎日 15 分 | 進捗共有、障害の特定 |
| スプリントレビュー | スプリント終了時 | 成果物のデモ、フィードバック |
| レトロスペクティブ | スプリント終了時 | プロセスの改善 |
| スプリント | 1〜4 週間 | 開発の反復サイクル |
3 つの成果物
プロダクトバックログは全ての要件リスト (PO が管理)、スプリントバックログは今スプリントで実装する項目、インクリメントはスプリントで完成した動作するソフトウェアである。
スプリントの流れ
スクラムは 1〜4 週間のスプリントを繰り返す。スプリントプランニングでバックログから作業項目を選び、デイリースクラムで毎日進捗を共有する。スプリント終了時にレビューで成果物を確認し、レトロスペクティブでプロセスの改善点を議論する。
スプリントプランニング
→ バックログから項目を選択
→ タスクに分解
デイリースクラム (毎日)
→ 昨日やったこと
→ 今日やること
→ 障害はあるか
スプリントレビュー
→ 完成した機能をデモ
→ ステークホルダーからフィードバック
レトロスペクティブ
→ 良かったこと / 改善すべきこと
→ 次スプリントのアクション
カンバンとの使い分け
カンバンとの使い分けを以下に整理する。
| 観点 | スクラム | カンバン |
|---|---|---|
| 適するチーム | プロダクト開発 | 運用・保守 |
| 計画 | スプリント単位 | 継続的 |
| 変更 | スプリント中は固定 | いつでも追加可能 |
| メトリクス | ベロシティ | リードタイム |
よくある失敗
- スプリントレビューをスキップ → フィードバックが得られない
- レトロスペクティブで改善アクションを実行しない → 形骸化
- PO がバックログを管理しない → 優先順位が不明確
- デイリースクラムが報告会になる → 問題解決の場にする
スプリントプランニングの例
スプリントプランニングの例を図で示す。
PO: 「注文機能のバリデーション追加 (5pt)」
チーム: 「受け入れ基準は?」
PO: 「金額が 0 以下の注文を拒否、エラーメッセージを表示」
チーム: 「5pt で合意。今スプリントに入れます」
→ スプリントバックログに追加
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