英語の README が読めるなら洋書も読める

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洋書読書術技術書

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あなたは既に英語の技術文書を読んでいる

「洋書は英語だから無理」と思っているエンジニアに質問です。GitHub の README を読んでいますか。npm パッケージのドキュメントを読んでいますか。Stack Overflow の回答を読んでいますか。

これらを読んでいるなら、あなたは既に英語の技術文書を読む力を持っています。洋書の英語は、README の英語と大きく変わりません。

README と洋書の英語は同じ構造

技術書の英語は、文学作品の英語とは別物です。使われる語彙は限定的で、同じ文型が繰り返し出てきます。仕様や手順を説明する文は主語 + 動詞 + 目的語の基本構文が中心で、README で見慣れた表現がそのまま洋書にも登場します。"This function takes a callback and returns a promise." "You should avoid mutating state directly." "The following example demonstrates how to..." こうした表現パターンは、README でも洋書でも変わりません。

ただし、どの洋書も README と同じ読み方でいけるわけではありません。入門書やリファレンス系は README に近い文体ですが、著者の主張や現場の経験談を語る読み物系は、比喩・言葉遊び・皮肉が混ざり、技術用語を知っていても意味が取れない段落が出てきます。これは英語力の問題ではなく難しさの種類が違うだけなので、最初の 1 冊は前者から選んでください。どちらの文体かは、版元サイトの試し読みや電子版のサンプルで冒頭の数ページを見れば判断が付きます。

洋書が README より難しく感じる理由

1. 量の問題

README は数ページですが、洋書は数百ページあります。英語を読む体力が持たないと感じるのは、1 ページの難易度ではなく、総量に圧倒されているだけです。

対策は、1 日 5 ページだけ読むことです。5 ページなら README 1 つ分の量です。毎日 5 ページなら、300 ページの本は 2 ヶ月で読み終わります。

ページ数で区切るときの注意が 1 つあります。5 ページで機械的に止めると、話の途中で切れて翌日に文脈を思い出す手間が毎回発生します。区切りは節の切れ目に寄せて、5 ページを目安に「あと半ページで節が終わるなら読み切る」程度の裁量を持たせてください。

2. 説明文の長さ

README はコード例が多く、説明文は短いです。洋書は概念の説明が長く、コード例の間に数ページの文章が挟まります。

対策は、コード例を先に読むことです。コード例だけを追って全体の流れを掴み、その後で説明文を読みます。コードが理解できていれば、説明文の大半は答え合わせになるため、英語の負荷が下がります。

ただし「なぜその書き方を選ぶのか」「どの条件で破綻するのか」はコードには書かれておらず、文章側にしかありません。コード先読みは英語を減らす手ではなく、読む順番を変えて負荷を後ろへずらす手だと考えてください。

3. 未知の技術用語

README で使われる用語は、自分が使っている技術の用語なので馴染みがあります。洋書では、自分が知らない概念の英語用語が出てくるため、語彙の壁を感じます。

対策は、知らない用語を日本語で先に調べることです。概念を日本語で理解してから英語の説明を読むと、英語の文章が「知っている概念の英語表現」に変わり、読みやすくなります。

最初の 1 冊の選び方

洋書デビューには、以下の条件を満たす本を選んでください。

自分が既に日本語で読んだことがあるテーマの本。内容を知っているテーマなら、英語がわからなくても文脈から推測できます。

コード例が豊富な本。コードの文法は万国共通なので、英語の説明が理解できなくても処理の流れは追えます。関数名や変数名、コメントは英語なので完全に言語から離れられるわけではありませんが、そこは README を読めている人なら同じ水準の英語です。

200 ページ以下の薄い本。最初から大著に挑むと挫折します。薄い本で「洋書を 1 冊読み切った」という成功体験を作ることが最優先です。

英語のプログラミング書籍の中から、自分が得意な分野の薄い本を 1 冊選んでみてください。

翻訳書との併読も有効

同じ本の日本語版と英語版を両方持っておき、英語で読んで詰まったら日本語版で確認する方法もあります。1 冊に 2 冊分の費用がかかるかわりに、詰まった箇所で辞書を引くより速く先へ進めます。

併読で気をつけたいのは版のずれです。翻訳版は原著より後に出るため、英語版が新しい版に切り替わっていて日本語版は前の版のまま、という組み合わせが起こります。版が違うと章立てや節番号がずれ、追加・削除された節では対応する日本語が見つかりません。買う前に両方の版表示を突き合わせて、揃わないなら「詰まった箇所の周辺を探す」前提で使ってください。

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まとめ

GitHub の README を読めるエンジニアは、洋書を読む基礎力を既に持っています。量の問題は 1 日 5 ページで解決し、説明文の長さはコード先読みで対処し、未知の用語は日本語で先に調べる。この 3 つの対策で、洋書への心理的ハードルは大幅に下がります。README が読めるなら、洋書も読めます。

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