ソフトウェア工学 第3版の表紙

ソフトウェア工学 第 3 版(ソフトウェアコウガク)

ソフトウェア工学・設計
著者:
中所 武司(チュウショ タケシ)
出版社:
朝倉書店
出版日:
2014年03月12日頃
ISBN:
9784254127140
シリーズ:
情報科学こんせぷつ 7
在庫:
在庫あり
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書籍紹介

ソフトウェア開発にかかわる基礎的な知識と“取り組み方”を習得する教科書。 ISO の品質モデル,PMBOK,UML についても説明。初版・ 2 版にはなかった演習問題を各章末に設定することで,より学習しやすい内容とした。

技書の森解説

ソフトウェア工学は、ソフトウェアを場当たりの職人技ではなく工学として作るための学問分野です。『ソフトウェア工学 第 3 版』は、この分野を大学の講義向けにまとめた教科書で、中所武司氏 (刊行時のプロフィールは前明治大学) の著により朝倉書店から 2014 年 3 月に刊行されました。版元の紹介によれば、主題はソフトウェア開発にかかわる基礎的な知識と「取り組み方」の習得で、 ISO の品質モデル、 PMBOK 、 UML についても説明されています。

第 3 版の変化は章末演習問題の新設

第 3 版で確認できる大きな変化は、初版と第 2 版には無かった演習問題が各章末に設けられたことです。版元自身が「より学習しやすい内容とした」と説明するとおり、講義で使う教科書にとって章末問題は理解度を測る装置であり、独習者にとっても読みっぱなしを防ぐ仕掛けになります。読んで分かったつもりの箇所ほど、問われると答えられないものです。教科書という道具は、実務のプログラミング本を辞書的に引くのとは付き合い方が違います。この違いは プログラミングの本は教科書とは違う で整理していますが、本書は正真正銘の教科書側なので、順に読み、章末で確かめる王道の使い方が合います。

「工学として作る」を学ぶ意味

ソフトウェア工学という分野は、要件定義 のような上流工程から設計、テスト、保守、プロジェクト管理まで、開発という営み全体を体系化の対象にします。個別の言語やフレームワークの知識と違い、この層の知識は流行で無効になりません。本書が触れる PMBOK はプロジェクトマネジメントの知識体系、 UML は設計を図で共有する表記法、 ISO の品質モデルは「良いソフトウェア」を定義するための国際的な枠組みで、いずれも実務の現場で言葉として頻繁に登場します。こうした共通語彙を一冊で見渡せることが、教科書という形式の効き目です。

ソフトウェア工学を学ぶ読者と時点の注意

向いているのは、情報系の講義でソフトウェア工学を学ぶ学生、開発の仕事を始めて個別技術は触れるようになったものの全体像の地図を持っていない若手、そして情報処理技術者試験の上位区分で問われる開発プロセスの知識を体系から押さえたい受験者です。逆に、今日のチーム開発をすぐ改善するレシピを求める人には、学術寄りの記述は即効性が薄いでしょう。刊行は 2014 年 3 月なので、それ以降に広がった開発の道具立てや手法の潮流は射程外です。基礎概念の安定した部分を本書で押さえ、時代側の変化は新しい実務書で補う、という役割分担で使う教科書です。

言及 Qiita 記事 (3 件)

言及 Zenn 記事 (2 件)

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