AIの壁の表紙

AI の壁(エーアイノカベ)

人間の知性を問いなおす

AI・機械学習
著者:
養老 孟司(ヨウロウ タケシ)
出版社:
PHP研究所
出版日:
2020年09月30日頃
ISBN:
9784569847337
シリーズ:
PHP新書
在庫:
在庫あり
3.65(23 件 / 楽天ブックス)
中級者向け
人工知能人間知性AIの限界AIの可能性経済分析哲学的考察脳と意識AIと社会数学技術倫理

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書籍紹介

人工知能 (AI) 技術の飛躍的発展により、近年「 AI が人間の知能を超える」と言われるようになった。
しかし、そもそも AI は本当に役に立つのか? AI と人間の知性の違いはどこにあるのか?

常々「脳」と「意識」について考えてきた解剖学者・養老孟司が、各界のトップランナーと縦横無尽に議論を交わす。

■ AI の発展がめざましい棋界に身を置く棋士・羽生善治
■経済学者であり、 AI 技術にも精通する井上智洋

■著書でテクノロジーと人間のあり方を考察してきた哲学者・岡本裕一朗

■人工頭脳プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」を進めてきた数学者・新井紀子

4 人の叡智との対話から見えてきたのは、 AI の限界と可能性。 AI はいわば「高級な文房具」、 AI 化がむしろ「人間本来の暮らし」に戻れる余白を作ってくれる…… AI の限界と日本の未来を語り合う、知的興奮に溢れる 4 つの議論。

第 1 章 AI から見えてきた「人間の可能性」 羽生善治×養老孟司
第 2 章 経済は AI 化でどう変わるか 井上智洋×養老孟司

第 3 章 AI から人間を哲学する 岡本裕一朗×養老孟司

第 4 章 わからないことを面白がれるのが人間の脳 新井紀子×養老孟司

技書の森解説

単著ではなく、 4 つの対談で編まれた新書です。ホストは脳と意識について考え続けてきた解剖学者の養老孟司氏。相手は、 AI の影響を最前線で受けてきた棋士の羽生善治氏、 AI と経済の関係を論じる経済学者の井上智洋氏、テクノロジーと人間を考察してきた哲学者の岡本裕一朗氏、「ロボットは東大に入れるか」という人工頭脳プロジェクトを率いた数学者の新井紀子氏という顔ぶれで、 2020 年 9 月に PHP 新書から刊行されました。

議論の軸は「 AI は人間の知能を超える」という言説への距離の取り方です。将棋という AI 化が先行した世界の実感、経済や雇用がどう変わるかの見立て、哲学から見た人間と機械の境界、そして「わからないことを面白がれる」人間の脳の特質と、章ごとに切り口が変わります。 AI をいわば高級な文房具と捉える視点など、技術の内側からは出てきにくい言葉が並ぶのが対談形式の効用です。

機械学習の解説書ではないため、アルゴリズムを学ぶ用途には向きません。むしろ日々モデルやツールを扱うエンジニアが、 AI に何をさせ、何をさせないかという判断の土台を人間の側から点検するのに向いた読み物で、 4 人の論者の視点を通すと、 AI 万能論とも悲観論とも違う第三の立ち位置が見えてきます。

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