強い AI・弱い AI

ツヨイ エイアイ ヨワイ エイアイ

研究者に聞く人工知能の実像

強い AI・弱い AI の表紙
AI / 機械学習
著者:
鳥海不二夫(トリウミ, フジオ)
出版社:
丸善出版
出版日:
2017年10月
ISBN:
9784621301791
在庫:
在庫あり
4(8 件 / 楽天ブックス)
初級者向け
人工知能AIインタビュープロ棋士機械学習ディープラーニングAI 倫理技術解説AI の限界AI の未来

なぜ注目されているか

総合2744位

書籍紹介

プロ棋士に勝った AI は「弱い」?!人工知能の実像に迫る 9 名へのインタビュー集。

技書の森解説

『強い AI・弱い AI』 (鳥海 不二夫 著、丸善出版、2017 年 10 月刊) は、人工知能の研究者たちへのインタビューを通して、SF 作品に登場するような意識や自我を持つ「強い AI」と、実際に存在する「弱い AI」の違いを考える書籍です。版元の書籍ページの見出しには「研究者に聞く人工知能の実像」が添えられています。版元の紹介文は本書を、人工知能研究の第一線で活躍する 9 名に行ったインタビューをまとめた一冊と説明しており、版元ドットコムの紹介文には、プロ棋士に勝った AI は「弱い」のかという問いが掲げられています。

9 本のインタビューの話し手、松原仁から中島秀之まで

収められたインタビューは 9 本です。「チューリングの手のひらの上で」 (話し手 松原仁) から始まり、「次のブレークスルーのために」 (山田誠二)、「強い AI の前に弱い AI でできること」 (松尾豊)、「汎用人工知能と真の対話エージェント」 (東中竜一郎)、「人工知能が将棋を指したいと思う日」 (羽生善治)、「脳・身体知から自動運転まで」 (我妻広明) と続き、全脳アーキテクチャによる汎用人工知能の実現を扱う山川宏の章、「大人の AI・子どもの AI」 (栗原聡) を経て、「強い AI とは何か」 (中島秀之) で終わります。版元の紹介文によると、強い AI と弱い AI のどちらにもさまざまな視点があるため、各話し手がそれぞれの考えを述べる形をとっています。

強い AI と弱い AI の定義、目次に並ぶ中国語の部屋

人工知能 の研究で強い AI と弱い AI という対の言葉は、哲学者のジョン・サールが、適切にプログラムされたコンピューターがそれ自体で心を持つとみなす立場と、コンピューターを心の働きを調べる道具とみなす立場を分けて呼んだものです。本書の目次の小見出しには、ダートマス会議やゲーデルの不完全性定理による反論、中国語の部屋、哲学的ゾンビといった語があります。

第三次ブームとディープラーニングを扱う章

山田誠二の章は第三次ブームとハイプ・サイクル、第二次ブームとの違いを小見出しに掲げ、松尾豊の章は、ディープラーニングは強い AI そのものにはならないという小見出しを含みます。ディープラーニング は、多層のニューラルネットワークでデータから特徴を自動で学ぶ手法です。我妻広明の章は記号接地問題を、山川宏の章は再利用しやすい知識を機械学習で獲得することを小見出しに挙げています。

本書は、研究者を中心とする話し手が自分の言葉で人工知能の到達点と限界を語るインタビュー集です。チューリングの名を冠した松原仁の章から、強い AI とは何かを問う中島秀之の章までの 9 本を、1 冊に収めています。

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