定本Cプログラマのためのアルゴリズムとデータ構造の表紙

定本 C プログラマのためのアルゴリズムとデータ構造(テイホン シー プログラマ ノ タメノ アルゴリズム ト データ コウゾウ)

コンピュータサイエンス・アルゴリズム
著者:
近藤嘉雪(コンドウ,ヨシユキ)
出版社:
SBクリエイティブ
出版日:
1998年03月
ISBN:
9784797304954
在庫:
在庫あり
3.8(10 件 / 楽天ブックス)
アルゴリズムデータ構造

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書籍紹介

本書は、アルゴリズムとデータ構造について C 言語による実例を交えながら解説したものです。

技書の森解説

アルゴリズムとデータ構造を C 言語 の実例を交えながら解説する教科書です。近藤嘉雪氏の著により、 1998 年 3 月にソフトバンクの出版部門 (のちのソフトバンククリエイティブ = SB クリエイティブの系譜) から刊行されました。書名の「定本」という冠が示すとおり、流行の技術を追う本ではなく、プログラミングの土台を据えることに徹した一冊です。

基本から文字列探索まで積み上げる 6 部構成

構成は 6 部からなり、アルゴリズムとデータ構造の基本に始まり、基本的なデータ構造、探索、整列、文字列の探索と進んで、最後にいろいろなアルゴリズムを扱います。探索と ソート は計算機科学の教育で必ず通る中核単元であり、この王道の並びを C 言語の実例で追っていく作りです。 C で書くということは、ポインタとメモリを自分の手で扱うということでもあります。高水準言語の組み込み機能に隠れてしまう「データ構造が実際にメモリ上でどう表現されるか」まで見えるのは、 C を実装言語に選んだ本ならではの学習効果です。

1998 年刊という時点と、古典を読む価値

刊行から四半世紀を超えた本ですが、扱っている内容の性質上、古さが致命傷になりにくい領域です。言語やフレームワークは世代交代しても、探索や整列のアルゴリズムと計算量の考え方は変わりません。一方で、 C++ の STL や各言語の標準ライブラリが整備された後の時代に書かれた類書と違い、「ライブラリを使う側」の視点は本書の外にあります。この距離感も含めて、古い技術書とどう付き合うかは 技術書の古典を読む意味 で整理しているので、あわせて参考にしてください。

向いている読者と前提知識

C の基本文法を読める段階の読者が対象で、入門書を一冊終えた直後の 2 冊目として据わりが良い本です。提示されるコードを写して動かし、手を動かしながらデータ構造の挙動を確かめる読み方と相性が良く、腰を据えた基礎固めに向きます。逆に、 C を使う予定がなく、手早くアルゴリズムの要点だけ押さえたい人には、自分の常用言語で書かれた本の方が近道です。組み込みや低レイヤの開発で C と長く付き合う人、そして「配列とリストのどちらを選ぶか」を感覚でなく根拠で判断できるようになりたい人にとっては、時間をかけて読む価値がそのまま残っている教科書です。

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